PHS事業の継続の代わりにXGPは新会社に、ウィルコムに未来はあるのか 73
会社更生手続き中のウィルコムが再生支援に関する基本合意書の締結を3月12日に発表した。骨子は以下の通り。
(1)ウィルコムはPHS事業を継続し、APファンドは、ウィルコムに対し出資する
(2)ソフトバンクは、ウィルコムのPHS事業におけるコスト削減について協力をする
(3)企業再生支援機構はウィルコムに対し、再生のため必要な資金を融資する
(4)APファンドとソフトバンク等は、ウィルコムのXGP事業を譲り受ける
(5)新会社は、基地局ロケーションを譲り受ける。ウィルコムは、当該ロケーションを共用しコストシナジーを図るつまりウィルコムは今後もPHS事業を継続するが、将来性のあるXGP事業は再生支援を行なうAPファンドとソフトバンクが行う、という形のようだ。
なお3Gデータ通信関連の動きとしては、現状Hybrid W-ZERO3専用である「新ウィルコム定額プランG」の料金改定が実施され、PHSデータ通信が無料となる代わりに「3月15日(月)15:00より、HYBRID W-ZERO3による3Gデータ通信での公式コンテンツ、災害用伝言板の閲覧ができなくなる」以外にアナウンスはない。
ウィルコムファンとしてはPHS電話サービスが今後も続けられるめどがついたのはうれしい限り。とはいえウィルコム社員ブログによれば、XGPで用いられる「自立分散制御によるマイクロセルの近接配置」の概念は「世界的には第四世代携帯電話のネットワークの中で実用化していこうというレベルのもの」だとか。ウィルコムはMVNOとして利用するのは容易いとしても、この技術をソフトバンクはどう活用するつもりなのでしょうかね。
なお、いろいろと批判があったウィルコムへの企業再生支援機構の「支援」については、「関係者調整型再生スキーム」と紹介」され、機構としての役割を果たしただけで「JALに対する支援とは対極にある事例だ」と記者会見で発表されたそうだ(ケータイWatchの記事、企業再生支援機構のアナウンス)。
有耶無耶 (スコア:3, すばらしい洞察)
財務的基盤が良いとか言って、周波数帯を割り当てた総務省の責任は有耶無耶になりそうですね・・・。
Re:有耶無耶 (スコア:1, 参考になる)
> 総務省の責任は有耶無耶になりそう
うーん、当時の総務省のどの行為を問題にしたいのでしょうか? そしてどういう行動をとれば「責任をとった」と言えるのでしょうか?
個人的にはXGP事業向けに割り当てたんだから、XGP自体が箸にも棒にもかからないモノであったなら認可した責任は問われて当然とはおもいますが、数年先の経営状況を理由に認可するしないという不透明な理由で許認可権限を振りかざせ、と総務省を責めるのって役所に対しても、日本経済に対しても不幸な結果になるだけだと思います。
現行の修正比較審査方式の正当性は失われた (スコア:1)
2.5GHz帯の電波配分については単純な許認可ではなく、修正比較審査方式と呼ばれる配分方法が用いられました。
修正比較審査方式とは、電波の利用をしたいと名乗り出た事業者の事業計画を総務省が審査し、免許を与えるのにふさわしいと認定した事業者に電波を割り当てる方式です。
2.5GHzの周波数割り当て以前では割当数を申請事業者数が同一になっていたため、実質的な総務省の審査は行われてきませんでした。
しかし、2.5GHzでは2つの免許に対して4つの申請があったため、総務省は免許を与えるのにふさわしい事業者を2社選定し、免許を与えています。
申請の概要と評価結果は以下のPDFファイルに記載されています。
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/2007/pdf/071221_10_bs1.pdf [soumu.go.jp]
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/2007/pdf/071221_10_bs2.pdf [soumu.go.jp]
総務省の比較審査の中で、Willcomは1-4の財務的基礎、2-3小セル化および空間多重技術の2点で最高の評価を得ています。
ウィルコムの財務的基礎が高く評価されたのは申請の概要にある「基本的に全額を現行サービスからの繰入れによって賄う計画」の点であると考えられます。
しかし、当時のウィルコムのキャッシュフローを考えると、2012年度までの累計で1,113億円の投資を行うことは難しそうでした。
その点についてはこの評価が行われた直後に自分のBlogにして指摘を行っています。
http://blog.goo.ne.jp/wizu_1978/e/f28b59fed0c33f45c08919829005f382 [goo.ne.jp]
「2004年、2005年、2006年と当期純利益で見れば3期連続の赤字、経常利益でも2期連続の赤字となっている。また過去3年の設備投資額は135億、264億、312億となっており、今後5年間で毎年平均200億、営業収益の1割にもなる設備投資をキャッシュフローから積み増すのはかなり難しいだろう。」
そして、ウィルコムはXGPの投資が重荷になったとも語っています。
総務省は明らかにウィルコムの財務の認識と投資計画の現実性について誤った評価を下し、その誤った評価に基づいて電波周波数を割り当て、その結果としてウィルコムの既存事業の継続に危機をもたらすというきわめて重大な失敗をしています。
そして、携帯電話の電波の割り当てにおいて、修正比較審査方式は他の方式に比べて総務省がよい配分を行うことができる事を前提とした配分方法ですが、総務省にはその能力がなかったと言えるでしょう。
直ちに欧米、途上国等世界で広く採用されているオークション方式を用いるべきとは言いませんが、少なくとも修正比較審査のあり方について大幅な見直しをすべきです。
Re: (スコア:0)
さーて (スコア:1, 興味深い)
何の迷いも無くWiMax搭載機でも買うかぁ。
Re:さーて (スコア:1, おもしろおかしい)
負け組を渡り歩く趣味の人って結構いますよね。
Re:さーて (スコア:1, 興味深い)
アステル→J-Phone→Vodafone→ウィルコムの私が通りますよ…
# 今はdocomo。もう大丈夫。なはず。
Re:さーて (スコア:2, おもしろおかしい)
どっち?
今さら乗り換えるなんてほんとに遅いよ。
もうWiMAXに乗り換えちゃった。
or
WiMAXはほんとに遅いよ。
もうWiMAXから乗り換えちゃった。
致し方ない。 (スコア:1, 興味深い)
Re:致し方ない。 (スコア:1)
3.5Gの都市部でのgdgdなスループット、都市部でのPHSの遅いけど安定したスループットからして、さらには第四世代はおそらくマイクロセルだろうというロードマップになっているので、ウィルコムやXGPがどうなろうと、PHSの末裔はいずれ復活するということなのかもしれない。
XGPがうまく立ち上がれば先駆けになるし、またウィルコムやXGPがポシャっても世界が4Gをやる気になればPHSの天下なのかなぁ。
バッテリーの保ちや4Gの電波の到達性からして、小型小出力の高密度配置、自律分散という形に収束していきそうだし。
周波数ボッシュートの可能性は? (スコア:1)
枯れてる(=首を突っ込んでもこれ以上旨味を得られない)PHSからはさっさと周波数を没収して他の規格に回したい、と思っている行政方面のひとがいやしないかと少々心配。
#たぶん杞憂…だよね?
気づき (スコア:0)
まぁ、基地局のロケーションだけが目的でしょうから、活かさず殺さずかも。
ウィルコムは…、確かにMVNOになるのが現実的でしょうね。
Re:気づき (スコア:4, 興味深い)
読売新聞 [yomiuri.co.jp]によれば、最終的にソフトバンクは、アドバンテッジパートナーズ (AP) の出資を買い取ってXGP新会社を子会社化するつもりらしい。
2.5G会社に対する3G会社の出資比率1/3規制はどうクリアする気なんだろう。「一定期間後にAPの出資を買い取り」って辺りに抜け道があるんだろうか。
Re:気づき (スコア:1, すばらしい洞察)
>ソフトバンクがXGPの技術が金の生る木であることに気づけば、XGPは生き残るでしょうけど…。
いや、そんなつもりは最初から無いと思う。
あの時取れなかった2.5GHz帯を奪取した。位にしか思っていないかと、
XGPは闇に葬りさられ、LTEに回されるような気がしますね。
Re:気づき (スコア:1)
今の PHS 網が無いと XGP の早期展開は出来ないのだが、そこはどうするんだらう?
基地局も PHS局に追加or置換する形みたいだし・・・・・。
Re:気づき (スコア:1)
>いまのところ、ソフトバンクには LTE を展開する技術も金もないので、実績が出来つつある XGP で行くと思いますよ。
基地局も端末も国際的に普遍的なできあいの物を買ってくればよいLTEではなく独自の物を用意しなければならないXGPを
ソフトバンクがやりますかねえ?
日本一国丸ごとくらいの規模があれば量産効果でXGPシステム一式も安くなるのだろうか。
Re:気づき (スコア:1)
ハードはWiMAXとほぼ同等、ファームさえ書けばXGPに転用できるという記事がいつかあったような。
独自基地局開発するのはコスト的に無理でも、まがりなりにも国際規格なWiMAXの設備を転用できるなら何とかなるという論調があった…ような…記憶が…
そもそもウィルコムがもらった2.5GHz帯の電波ってXGP用ってことで帯域もらってたような気も。他用途に転用するのってそんなローコスト(政治的なものも含め)でできるんでしたっけ?
#ぐぐればソースも出てきそうではある
RYZEN始めました
Re:気づき (スコア:1, 既出)
XGPでいきませんよ。
HSPAの広帯域版を使ってからLTEにしていくと、SBMのCTOがIT proでコメントしています [nikkeibp.co.jp]。
モバイル事業が抱える問題の1つとして、周波数の他に地権者へのネゴシエーションがあります。
スレッドの最初の方が書いてますが、(5)が特に外せない大事な項目であり、このうまみが無ければ、SBMがWillcomに手を出すこともなかったと考えられます。
Re:気づき (スコア:2, すばらしい洞察)
ここらへん、言うこともやることもコロコロ変わっているので、過去の言動は当てになりませんよ。
PHS のロケーションって、LTE に使えるんだろうか?
Re:気づき (スコア:1, 興味深い)
SBMというか孫の人はインフラ屋にはなりたくない人である、という気がしています。
なので、手に入れた会社はUQにぶら下がることを最終目標にするのではないか、と思ってます。
昔書いたのですが、免許を返上して浮いた帯域を既存企業に持ってもらう方向で動き、無論拾えるのはUQしかないので
そこに拾ってもらってからMVNOでモバイルWiMAXのサービスを始めるのがもっとも楽でおいしいのではないかと。
Re: (スコア:0)
>SBMというか孫の人はインフラ屋にはなりたくない人である、という気がしています。
気がしていますも何も、本人が「総合通信会社とは呼ばないで」と言っています。
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20060317/115110/ [nikkeibp.co.jp]
創業当時から、ソフトバンクが一貫してやっていることは、ソフトウェアの流通です。
ソフトウェア、今風にいえばコンテンツ。
そして、現時点で、コンテンツ流通にもっとも適した方法は電気通信です。
ソフトバンクにとって、電気通信は手段であり、目的ではありません。
金の流れの中心にいるのが銀行つまりバンク。
それに倣い、ソフトウェア流通の中心となることを目指してソフトバンクと名付けたのでしょう。
Re: (スコア:0)
すでにLTH用として周波数貰っておいて、また同じこと(ボーダフォン買収)して、LTHのスケジュールは先送りでは、いい加減にしろ!って言われるんじゃないの?
Re: (スコア:0)
基地局 (スコア:0)
PHSの基地局と携帯の基地局では、大きさやらだいぶ違いがあるので、引き継いだところであまり役に立たないのでは?
それとも、最近は携帯側も同じぐらい小型化してるんでしたっけ?
Re:基地局 (スコア:1, 興味深い)
地方だとPHSも携帯電話並の範囲をカバーする基地局を使っている事が多いので、その場合あんまり変わりません。
Re:基地局 (スコア:1)
ソフトバンクの自称基地局は大半が基地局とは言えないような小型のリピータなので。
Re: (スコア:0)
>ソフトバンクがXGPの技術が金の生る木であることに気づけば
どこら辺に金が生りそうなのか説明してくれ
Re:気づき (スコア:1)
ネタにマジレスかもしれないが、XGPの特性として上り速度とRTT性能がずば抜けて高いというのがある。
コンテンツをダウンロードするだけならイーモバでもUQでもXGPでも性能的には大差ないが、データを発信する側に回った場合は、スペック的にはXGPの一人勝ちになる。
たとえば、ビデオチャットみたいなユーザーが大量のデータを発信する必要のあるサービスを立ち上げるとき、XGPを使うことで他のキャリアにはまねの出来ない高品質が確保できる。
UStreamのようなユーザー発信のサービスが増えている中、この点で他のキャリアと差別化できるというのは使い方次第で大きな武器になると思うぞ。
しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
Re:気づき (スコア:1, すばらしい洞察)
こういうマイクロセル方式が、人口密度の高い都市部でしか黒字を見込めず、
ゆえに地方に普及できないためにシェアをとることが出来ず、
量のメリットを受けることが出来ず高コスト体質になり、
競争力を保てない
という本質がある限り、金のなる木には成りえない。
帯域があがっただけではこの問題は解決しない。
LTEやWiMAXでなくてXGPでなければ実現できないサービスがあって、
そしてそれがインフラを運営する会社の経営を支えられるほど多くのユーザーをかき集められる人気のあるサービスか?
この答えがYesでなければ「金のなる木」とはいえない。
複数あったPHS会社が店じまいして行き、残った一社も経営がころころ変わりながらも
結局浮かび上がることが出来ずに倒産まで至ってしまったのは、
なにもただ運が悪かったってわけじゃない。
Re:気づき (スコア:2, 興味深い)
おっしゃる通りだと思いますが、人口密度の高くて地下や高層ビルが立ち並ぶ電波的な空間の複雑な都市はマイクロセルが必要で、人口密度が低い場所ではマクロセルにしないといない、わけだから、一つの方式で全部をカバーするのは無理なのではないでしょうか?
複合的な方式を使うか、
端末に複数の方式を利用できるようにするか、
複数のキャリアーを使えるようにするか、(できればシームレスに)
と考えれば、Willcomはむしろ、早すぎたのかもしれません。順序が逆なのかも。
世界は人口密度の低いところが広いわけで、マクロセルが先行しなければならなかったのですから。
Re:気づき (スコア:2)
WiMAXの拡張規格としてねじ込んでおいて、W-OAMとか2x/4x/8xみたいに対応端末では速くなるとか。独立した競合規格にするってのは
いずれにしろ良いアイデアではないでしょうね。
Re: (スコア:0)
Re:気づき (スコア:3, すばらしい洞察)
新事業起こすときはみんな言う台詞だと思うが。
金をつぎ込めば本当に金のなる木に育つ事もあるわけだし。
それを見分けて元が取れるまで大金を投じて育てるのがベンチャーキャピタル。
そこで見向きもされずに個人投資家のはした金を募るのがベンチャー詐欺。
企業ユーザーは一安心 (スコア:0)
問題はこれから先を考えた時に端末機器メーカーが魅力的なPHS機種を新規開発・発売してれるかどうか。
おサイフケータイ対応機種なんかはもっと積極的に宣伝すれば良いのにね。(拡販費にも余裕の無い状態だったのか)
Re:企業ユーザーは一安心 (スコア:3, 興味深い)
全然安心できません!
Re: (スコア:0)
旧会社(willcom)に対しては、3億しか出さないという態度。
PHSは事実上、税金で運営されて、フェードアウトでしょう。
Re:企業ユーザーは一安心 (スコア:5, 参考になる)
出資こそ3億円ですが、基地局ロケーションとXGP事業をXGP新会社に10億円で譲渡しますので、実質的には13億円の資金投入って感じではないでしょうか。PHSは、良くも悪くも技術的に枯れていて研究開発費が掛からないので、資本注入はあまり必要ないのかも。
枯れたPHSで事業継続する上では、むしろ1145億円の負債を免除される事の方がデカいんじゃないかと思う。
フェードアウトの可能性、大 (スコア:3, 参考になる)
>PHSは、良くも悪くも技術的に枯れていて研究開発費が掛からないので、資本注入はあまり必要ないのかも。
その逆で、フェードアウトを狙った感があります。
下記のブログにまとまっています。ウィルコムは収支トントンですが、ARPUが下がり続けています。
http://www.konure.com/it/2010/02/willcom.html [konure.com]
しかも、解約率が上昇しています。2009年は年間で1割もユーザーが減少しました。
ARPUが下がり、解約率が上がるということは、収入の激減を意味します。
>むしろ1145億円の負債を免除される事の方がデカいんじゃないかと思う。
債務は1495億円なので、1145億円を免除されても、350億円の債務が残ります。
その上で上記の状況ですから、残った債務を返済することすら困難です。しかし、現在の状況では追加融資は期待できません。
短期的にでも運営を続けるには、販売とサポートをソフトバンクに委託して年間500億円の営業費のほとんどをカットするぐらいしかないでしょう。
ただし、これを行うと、新規加入者も激減すると思われます。
以上の理由から、ウィルコムに復活の目はないように思えます。
Re:フェードアウトの可能性、大 (スコア:1)
フェードアウトでしょうね。むしろそれが道ですから。
元々PHSの次世代版なので、XGPがうまく立ち上がっていけば既存のPHSはXGPの仕組みの中に取り込まれるように吸収されることも考えられます(他の電話網との通話など)。それで5年後あたりに事業清算して遺産はXGPに引き継がれて終了。もともとのシナリオとそう大きくは違わない。
それが出来なければ、数年後に網を維持できなくなった時点で停波で終了。病院内端末などは内線子機としてIP電話ゲートウェイなどとともに形を変えてPHSは残るでしょうね。
あくまで予想ですけど。
Re:1495億円の免除を債務と誤解されていませんか (スコア:1)
>4社によると、1145億円分は金融支援が受けられる見込み
http://japan.cnet.com/news/com/story/0,2000056021,20410326,00.htm
>債務は1495億円なので、1145億円を免除
ではなくて、
「1495億円を免除、1145億円の支援が受けることができる」ではないでしょうか
勘違いしていたので、発言を撤回します (スコア:1)
書き込んだ後で、「弁済」と「免除」を勘違いしていることに気がつきました。すいませんが、「1495億円の免除を債務と誤解されていませんか」という発言を撤回します。
Re: (スコア:0)
ARPUが下がってもコストが下がればいいんじゃないの?下がってるか知らないけど。
解約率が上がっても、それ以上に新規契約があればいいんじゃないの?まぁ、ないんだけど。
なので、それだけでは収入の激減なんて意味しないと思うけど。
Re:ウィルコム社員はたったの1058人 (スコア:1)
> # 終いには「母子手帳割り」「生涯縛り割り」とか出そうな予感
両方とも、ウィルコムはすでにやってますよ。
ハートフルサポート [willcom-inc.com]
妊娠中の人が申し込む場合は、母子手帳が必要ですので、まさに「母子手帳割」。
一方、「22歳以下もしくは学生」を対象とした学割プラン新ウィルコム定額S [willcom-inc.com]は、期間限定ではない「無期限半額」です。
au/docomo/softbankの三社はどれも学割プランは3年間のみと、「学生の間だけ安い」を狙ってるのにたいし、
ウィルコムは、学生じゃなくなってからも半額で使えます。そのかわり、
学生じゃなくなってからはプラン変更ができない(プラン変更したらもう半額に戻せない)、まさに「生涯縛り割」ですね。
Re:企業ユーザーは一安心 (スコア:1, 興味深い)
いや。基地局ロケーションを手放すということは、手放した基地局を使用するのに今後は新会社に対して利用料を支払う必要が発生するということですよ。
たしかにXGP事業の売却は単純に収入として計算できますが、確保済みの基地局ロケーションの売却は、一時収入の代わりに今後の固定費が増大するということを意味します。これまでPHS事業は一応黒字だったわけですが、基地局の利用コストがかかるようになった結果、今後のPHS事業の収益がプラスになるかマイナスになるかは結構大きな問題かと
Re: (スコア:0)
半分になっても2500円と考えると、なんだか大きな話では無い気もする。
日航は毎月2000億の赤字がとか言ってるし・・・。
willcomは航空会社を運営すべきだったのでは。
自立はできないんじゃね? (スコア:0)
「自立」じゃなくて「自律」ね。
# 会社自身が自立できない状況なのに・・・。
XGPではなくiBurstにしときゃ良かったのかも。 (スコア:0)
素人の浅はかな考えですが。
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/IBurst
ttp://www.kyocera.co.jp/prdct/telecom/office/iburst/technical_feature03.html
ttp://gigazine.net/index.php?/news/comments/20090722_wireless_japan_2009_iburst/
Re:XGPではなくiBurstにしときゃ良かったのかも。 (スコア:1)
iBurstはIEEE802.20として標準化されており、2006年頃にはWiMAXのライバルと目されていました。
日本の2.5GHzの周波数割り当てでも、WiMAX、次世代PHSと並んでIEEE802.20も候補技術の一つとなっていました。
ソフトバンクが割と直前までWiMAXにするか、IEEE802.20にするかで迷っていたようですね。
しかし、通信事業者やベンダがQualcommに主導権を握られることをよしとしなかったせいか、IEEE802.20の標準化作業は難航し、メジャーな通信事業者に採用されることも無く、このまま脚光を浴びること無く消えてゆきそうです。
ウィルコムがIEEE802.20を採用していたとしても、XGPに比べて大幅に投資額を軽減できた訳でもないため、ウィルコムの経営状況が改善したとも思えません。
京セラの債権放棄による損失がより大きくなっただけなのではないでしょうか。
天下りとか雇ってるから (スコア:0)
倒産するんだよ、いいじゃん消えて無くなればw
Re:これからPHSどうなるの? (スコア:2, 参考になる)
インドネシア・タイ・南米にもエリアがある。また、拡張中。
ユーザーは世界で1億超。案外少ない。中国が廃止方向なのが痛いな。
詳しくはPHS-MOUのワールドマップ [phsmou.org]で見てみるといいよ。
とにかく電話線が引いてあればそこを安価に素早く無線化できて、
端末やサービス料金も安価なPHSは優秀な規格なんだが、あえて欠点を言うと、
小電力なので電話線が無いところをカバー出切るほど電波が飛ばない。
というか、概してPHSを導入するのは有線事業に付加価値を求める地域の電話会社なので、
無線エリアを増やすよりは有線エリアを増やしたいだけかもしれない。
これは一端競争になればグローバルな携帯会社に拡販力で負けやすい傾向を醸成しやすい。
また、発展途上国ではレガシーなメタルの有線インフラが無いというケースもある。
そうなるとメタルの回線を行き渡らせるより、
最小限の光ファイバーを敷設し、大収容の基地局にレピーターで中継する携帯網を構成する方が安い。
それも作れないなら、もう衛星しかない。
これから無線化されていく地域というのはそういう地域なので、常にPHSが有利な選択では無い。
旧来のPHSの終焉は、固定電話(メタルの電話網)の終焉と同じ物なのかもしれない。
同時に、光が十分に行き渡った地域では、それのPHS化されたもの・・・
XGPのようなものが必要とされる事になるのだけどね。