JEDEC、ノートPC用向けメモリモジュール規格「CAMM2」を承認 39
ストーリー by nagazou
新規格 部門より
新規格 部門より
JEDECは12月5日、「JESD318: Compression Attached Memory Module(CAMM2)」共通標準を発表した。この規格はノートPC向けのメモリモジュールの新しいフォームファクタで、DELLがノートパソコンで導入した独自技術のCAMMをベースにしていることから、正式名称は「CAMM2」となった。元となったCAMMの段階でSO-DIMMより57%薄く、DDR5 SO-DIMMメモリのクロック速度の壁を乗り越え、高いクロック速度を実現できるとされている(JEDECリリース、Ars Technica、TEXAL)。
CAMM2にはピン配置の異なるDDR5用とLPDDR5(X)用の二つの仕様が用意されている。DDR5 CAMM2はパフォーマンスノートブックとメインストリームデスクトップ向け。一方のLPDDR5/5X CAMM2はより幅広い種類のノートブックおよび一部のサーバー市場を対象としている。
またCAMM2は、複数のメモリモジュールを用いなくともデュアルチャネルを有効化できる。デュアルチャネル CAMM2 コネクタを縦に 2 つのシングルチャネル CAMM2 コネクタに分割することで、各コネクタの半分がCAMM2を異なるレベルに昇格させることができるとしている。
CAMM2はこうした特徴があるが、初期の製品は高価になると想定され、SO-DIMMが段階的に置き換わるまでには時間がかかると見られている。しばらくは両規格が並行して存在することが予想される。