米民主党議員ら、パンデミック終了まで未払いでもISPによるネットの遮断を禁止する法案提出

taraiok 曰く、

米上院議員からCOVID-19対策のための法案が提出された。この法律はCOVID-19の流行中に通信プロバイダ（ISP）が、（料金未払いでも）インターネットもしくは電話サービスを勝手に終了することを禁止にするという内容。米民主党のジェフ・マークリーやロン・ワイデン、無所属のバーニー・サンダースによって提出された。マークリー議員は「現在、米国では何百万人の人がリモートワークやリモート学習をしている。この状況でインターネットサービスが停止する事態になれば、最悪の事態だ」と発表で述べている（Ars Technica、slashdot）。

この法案とは別に、下院民主党指導部が「緊急ブロードバンド接続基金」40億ドルを含む3兆ドルの救済パッケージを発表している。これが承認されれば、低所得世帯と仕事を失った人々に対し、ISPへの利用料割引を提供するこことになる。低所得世帯の大半は、助成金を月額最大50ドル、部族地域世帯の場合は最大75ドルが受け取れる。この救済パッケージには「電話やISPが料金を支払うことができない消費者へのサービスを停止することを禁止する」という条項も含まれているという。

すでに米連邦通信委員会（FCC）も、ISPに対して、パンデミック中に料金を支払うことができない個人、もしくは中小企業に対して、インターネット・サービスを終了しないという自主的な誓約をISPに署名するように要求しているとしている。