特殊な植物で金属を収穫。有毒な土地でも収益化が可能に
タレコミ by taraiok
taraiok 曰く、
地球上にある植物の一部には、ほかの植物が好まない金属を好む性質を持つものが存在する。その中の一つにニッケルを蓄積する性質を持つ植物がいる。この木や葉から樹液を絞り出すとその中の4分の1にニッケルが含まれているのだという。メルボルン大学の植物学教授であるAlan Baker氏は、こうしたニッケル過剰蓄積植物が太陽発電式の鉱物製錬所になり得ると考えているという(The New York Times、slashdot)。
博士らの国際チームは、ボルネオ島でこのアイデアが実用に足るものだと証明するための実験を行った。実験では農民はニッケル過剰蓄積植物から、6?12か月ごとに1フィート分の高さを刈り取った。刈り取った枝葉を燃やしたり絞り出したりすることで、金属を抽出した。精製の後、農民は約500ポンドのクエン酸ニッケルを入手することに成功した。国際市場では数千ドルの価値になる可能性があるという。
Baker博士は、この植物から抽出する技術が従来の採掘技術を完全に置き換えることはないとしつつも、この技術には、有毒な土壌を持つ地域の生産性を高める付加価値があるとしている。
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