MWC 2020は開催できるのか
MWC Barcelona 2020を主催するGSMAは9日、新型コロナウイルス(2019-nCoV)感染を懸念するメジャーブランドが出展取りやめや出展規模縮小を相次いで表明する中、予定通りバルセロナで2月24日~27日に開催する方向で計画を進めていくこととともに、イベントへの参加制限や会場での感染防止策を発表した(GSMAの声明)。
イベントへの参加制限としては中国・湖北省からの旅行者を参加禁止とするほか、中国に滞在経験のある旅行者にはイベント当日までの14日間中国国外に滞在していたという証明を求めること、入場時に体温によるスクリーニングを行うこと、感染者に接触していないと自己申告することとなっている。感染防止策としては、会場の清掃・消毒の強化やサニタイザーなど消毒用品の提供、講演者ごとのマイク消毒・交換、参加者同士の握手の非推奨、衛生に関する注意喚起の掲示などが挙げられている。
MWC 2020では現在までにAmazonやEricsson、Facebook、Intel、LG、MediaTek、NTTドコモ、Nvidia、Sony、Vivoなどが出展取りやめを明らかにしており、Samsungは参加スタッフ数を削減し、TCLはプレスイベントのみ中止する計画だという(Android Policeの記事、 The Vergeの記事、 Ars Technicaの記事、 Light Readingの記事)。
SCMPによると中国の大手スマートフォンメーカーで出展取りやめを発表したのはVivoのみ。XiaomiとZTEはイベントに参加する中国のスタッフや重役が少なくとも14日以上前に中国から出国するよう手配しており、ブースでの対応は全員を中国国外のスタッフにすることを明らかにしている。
なお、Android PoliceによればGSMAでは14日に会合を開いてMWC 2020を中止するかどうかを決めるとのことで、実際の開催についてはまだ不透明な状況のようだ。
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