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MIT、カーボンナノチューブ半導体で16bit RISC-Vプロセッサを作成

タレコミ by Anonymous Coward
あるAnonymous Coward 曰く、
米マサチューセッツ工科大学(MIT)が、カーボンナノチューブを使った16bitのRISC-Vのマイクロプロセッサを開発したと発表した。シリコンに代わる半導体の新たな素材として、カーボンナノチューブが注目されている。カーボンナノチューブは高い電気伝導性を持っており、カーボンナノチューブ電界効果トランジスタ(CNFET)はシリコン製のトランジスタと比較して10倍のエネルギー効率を実現できるともいわれている。

新素材であるカーボンナノチューブを使ったCNFETの製作には難題が多いという。カーボンナノチューブ製作における固有の問題として、カーボンナノチューブの小さな一部分が金属化し、スイッチングの速度低下もしくはスイッチングが阻まれてしまう点があるという。今回、MITの研究者らは演算に支障を来たさない程度に金属化したCNFETを配置させることで、純度を1万倍緩和する方法を実現。カーボンナノチューブでの製造の問題点を回避することに成功したとしている。

これにより、現行のシリコンチップの製造設備を使い、CNFETを製作。CNFETからなるRISC-Vマイクロプロセッサを作り上げた。この16bit RISC-Vには14,000基以上のCNFETが組み込まれており、実演ではフルセットの命令を正確に実行し、商業向けマイクロプロセッサと同じタスクを完了できたとしている(PCWatchGIGAZINEArs TechnicaSlashdot)。
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