2019年の1月、20年ぶりに米国の著作物がパブリックドメインに追加される

あるAnonymous Coward 曰く、

来年の1月1日以降、米国で1923年に初めて販売された著作物がパブリックドメイン化する。米国の著作権保護法は保護期間の変更が何度が行われている。このため、1923年以降に発表された著作物は、1998年から保護期間が延長された20年分、「新たにパブリックドメイン化される著作物がない」期間が存在する。その期間分の著作物の権利が2019年からパブリックドメイン化されることになる。具体的には1998年から2019年までパブリックドメインの追加がストップしていた。

この20年の空白を引き起こしたのはウォルト・ディズニー・カンパニーだ。ディズニー初のミッキーマウスの映画「蒸気船ウィリー」は1928年に公開されていたことから、順調にいけば2004年にパブリックドメイン化される予定だった。しかし、ディズニーは著作権保護期間を延長するように強く働きかけ、結果として結果としてさらに20年間著作権保護期間が延長されることとなった。

なお、2019年から新たにパブリックドメインに追加されるものには、詩人ロバート・フロストの詩、「雪の降る夕方森に寄って」や作家・戯曲家であるゼイン・グレイがネイティブ・アメリカンへの迫害を描いた「The Vanishing American（消えるアメリカン）」。アーサー・コナン・ドイルの旅行記「Our American Adventure(私たちのアメリカ旅行)」などがあるとのこと（GIGAZINE、Slashdot）。