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カスペルスキー、NSA職員からハッキングコード入手を認める

タレコミ by taraiok
taraiok 曰く、
Kaspersky Labは、ロシアのスパイが同社のウイルス対策ソフトウェアを利用してNSA職員から情報を盗んだとする問題の中間報告を発表した。結論からいえば同社のセキュリティーソフトが、NSA職員の個人用パソコンからハッキングツールのソースコードを得ていたことは事実だった。しかし、ロシアのスパイと共有した事実はないというのがKaspersky Lab側の主張だ(ZDNetCNETReutersslashdot)。

この調査報告によると、問題のNSA職員は2014年10月4日、違法な「Microsoft Office」のアクティベーションキー生成ツールを含む、海賊版ソフトウェアを個人所有のノートPCにダウンロードした。キー生成ツールが投下したマルウェアは完全なバックドアで、これが第三者からのユーザーのマシンへのアクセスを許した可能性があるとしている。

NSA職員がマルウェアをダウンロードした時点では、Kasperskyのアンチウイルスソフトは無効化されていた。しばらくして(無効化されていた時間がどの程度かは不明)有効化された結果、システムがスキャンされてマルウェアがブロックされた。職員はスキャンを実行してマルウェアを削除。スキャン時に前述のマルウェアだけで無くNSA製とみられるハッキングツールを検出したのだという。

このハッキングツールはアンチウイルスソフトによって、APTマルウェアの新しい亜種として検出、解析のために脅威データを自動的に収集してクラウドに送信するKaspersky Security Network(KSN)によってKaspersky Labにファイルが送信された。Kaspersky Labのアナリストが入手したファイルを調べたところ、NSAのハッキングチームではないかと憶測されているEquation Groupのソースコードを含んでいることが分かったという。

アナリストは、調査結果をCEOのユージン・カスペルスキー氏に報告。カスペル​​スキー氏はアーカイブを会社のシステムから削除するよう要請したとしている。同社の推測としては、アクティベーションキーマルウェアにより、バックドアが開いている期間中にハッキングされ、前述のツールが流出したのではないかということのようだ。
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身近な人の偉大さは半減する -- あるアレゲ人

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