Vivaldi CEO、Microsoft が IE の時と同じ戦略で Microsoft Edge を使わせようとしていると批判
Microsoft が再び Web ブラウザー市場でシェアを獲得するため、Internet Explorer の時に使った古い戦略を持ち出したと Vivaldi CEOのJon von Tetzchner 氏が批判している (Vivaldi のブログ記事)。
この戦略はさまざまな場面で他の Web ブラウザーの使用を困難にする反競争的なもので、Bing で「Vivaldi」を検索すると「新しいWebブラウザーをダウンロードする必要はありません」と表示されるところから始まる。Vivaldi を無事ダウンロードしてインストールしても、初めて既定の Web ブラウザーを変更しようとすると Microsoft Edge を一度使ってみるよう推奨され、Windows 11 ではさらに設定変更の手間がかかるようになっている。
既定のブラウザーを Vivaldi に変更すれば終わりではなく、次に Microsoft Edge を起動すると「おすすめのブラウザー設定」の使用を推奨され、それに従うと既定のブラウザーを再び Microsoft Edge に戻されてしまう。同じ日が繰り返される映画「Groundhog Day (邦題: 恋はデジャ・ブ)」の Web ブラウザー版を避けるため Microsoft Edge を完全に削除したくても、アンインストールオプションは無効化されている (アンインストール不可能ではない)。
現在、大手テクノロジー企業の独占に対する監視の目は Apple・Facebook・Google に注がれているが、監視の目が弱まった機会を利用して Windows 上で他の Web ブラウザーを選びにくくしている Microsoft を忘れてはいけないという。Vivaldi ではもちろん Vivaldi ブラウザーの使用を推奨するが、Vivaldi は Microsoft と異なり、選ぶのはユーザーだと固く信じているとのことだ。