Nokiaブランドのスマートフォンが世界規模で復活へ、いっぽう従来型携帯は鴻海傘下に 14
廉価モデルを日本でも是非 部門より
Nokiaは18日、世界規模でNokiaブランドの携帯電話やタブレット端末を復活させる計画を明らかにした(Nokiaのプレスリリース、HMD globalのプレスリリース)。
この計画はNokia Technologiesがフィンランドの新興企業HMD globalに対してNokiaブランドや知的財産の使用をライセンスし、HMDがNokiaブランドで携帯電話やタブレット端末を製造するというもの。携帯電話はフィーチャーフォンからスマートフォンまでの全カテゴリーが含まれ、スマートフォンやタブレットはAndroidベースとなる。ライセンス期間は10年間で、Nokia TechnologiesはHMDからロイヤルティーを受け取ることになる。
一方、Microsoftは同日、フィーチャーフォン関連資産を鴻海/Foxconn傘下のFIH MobileとHMDに合計3億5千万ドルで売却することで合意に達したことを明らかにしている。売却に伴い、およそ4,500名の従業員はFIHとHMDにそれぞれ転籍することになる。Microsoftでは今後もWindows 10 Mobileの開発を継続し、Lumia端末やOEMパートナーの製造する端末のサポートを継続していくと述べている(Microsoftのプレスリリース)。
HMDはフィーチャーフォンにおけるNokiaブランドの使用権と関連するデザインの権利をMicrosoftから取得する。MicrosoftはNokiaからデバイスおよびサービス事業を2014年に買収した際、携帯電話製品で10年間Nokiaブランドを使用する権利も取得していた。HMDは買収に伴ってMicrosoftに転籍していた元Nokia社員がCEOや社長を務めるベンチャー企業で、Nokiaブランドの新世代モバイルデバイスを作るために設立されたとのこと。
FIHはMicrosoft Mobile Vietnamを含む生産施設などをMicrosoftから取得する(PDF)。また、携帯電話やタブレット端末でのNokiaブランド展開についてNokia TechnologiesおよびHMDと提携することも発表している(PDF)。