AMDがNVIDIAのG-SYNCに対抗する「FreeSync」をデモ 41
そんな機能が 部門より
7日に開幕したCES 2014にて、AMDが可変リフレッシュレート技術「FreeSync」のデモを行った(anandtech)。
FreeSyncは垂直帰線消去期間(VBI)を変化させることで可変リフレッシュレートを実現する技術。去年発表されたNVIDIAのG-SYNCに対抗する技術だが、ディスプレイに専用モジュールを追加する必要がないのが特徴となる。
VBIは本来CRTのようなラスタースキャン方式ディスプレイのためのもので、フラットパネル・ディスプレイが主流となった現在のDVI等の接続規格にもフレーム間の信号として残されている。この期間の長さをGPUから制御してリフレッシュレートを変化させるようだが、VESA標準規格にはVBIを制御する手段が既に存在しているとのこと。
GPUとディスプレイの両方でこの可変VBIに対応する必要があるが、AMDによるとAMDのGPUはここ2、3世代のものが対応していて、ディスプレイも省電力化のために可変リフレッシュレートのパネルをモバイルデバイスに導入する動きがあるそうだ。
実際デモに使用されたのは既に発売されている東芝の2 in 1デバイス Satellite Click。ハードウェアには一切手を加えておらず、使用したドライバも公開中の最新バージョンだそうで、可変VBIを有効にする手段がユーザに提供されていないだけらしい。
デモでは負荷がかかって60fpsを維持できない状態でのV-SYNCとFreeSyncを比較しており、V-SYNCでは1フレームずつコマ落ちするため30fpsにまで落ち込んでしまっている。これに対しFreeSyncでは約49fpsであり、本来であればディスプレイとの同期が取れずに生じるはずのカク付きも抑えられているのがわかる。
既に実装された規格の一部であるため、AMDはこの技術に使用料を取るつもりはなく、それがFreeSyncの名前の由来となっているそうだ。NVIDIA製の専用モジュールが不要とはいえ特殊なディスプレイが必要になるのはG-SYNCと変わらないようだが、あくまで標準規格のみを利用しているのでディスプレイ側もGPU側も自由に実装出来るのが利点だろう。
CES 2014ではASUSがG-SYNC対応27インチディスプレイを発表していて第2四半期に登場すると言われており、デファクトスタンダードがどちらになるのか注目だ。
逆に (スコア:1)
もしそうだとするなら、なんでNVIDIAは専用じゃないと~とかしたんだろう?
根拠がまったくないようなものだったら、信用なくなったり後で顰蹙を買うことになりそうだし...
なにかしらそれぞれのメリットはありそうだけど。
M-FalconSky (暑いか寒い)
Re:逆に (スコア:1)
AMDが全くそういうことをやらなかったかというと微妙なところだけど
NVIDIA特有というか企業規模のでかいところ囲い込み戦略。
多少強引でも普及させた者勝ちの世界だからね。
Re: (スコア:0)
GPUとパネルが直結してるノートPCでは出来るけど間にスケーラASICがあるデスクトップ機では出来ないって言ってるらしいよ。
Nvidia responds to AMD's ''free sync'' demo [techreport.com]
Re: (スコア:0)
対応ディスプレイがハッキリしないからとか?
でもこれ普及すれば普通にカタログに対応有無書かれるよなぁ…
ちらつきが激しくなるんじゃないか? (スコア:1)
>V-SYNCでは1フレームずつコマ落ちするため30fpsにまで落ち込んでしまっている。
これって同じものを2回表示してるって意味だよね?
つーことはディスプレイとしてはあくまで60Hz動作だと。
(フリッカーフリーを目指すならせめて70Hzで動作してほしいが)
>これに対しFreeSyncでは約49fpsであり、本来であればディスプレイとの同期が取れずに生じるはずのカク付きも抑えられているのがわかる。
こっちだとディスプレイ自体が49Hzで動作することになって、ちらつきが激しくなるんじゃないか?
Re: (スコア:0)
ごめん。なに言ってるのかわからん。
Re: (スコア:0)
CRTよろしく走査線で描画している訳じゃないからそうはならないと思うが
Re: (スコア:0)
明るさに「変化」が起きる以上同じ原理でちらつくはずでは?
たとえば映画フィルムは秒24枚だが、そのままじゃちらつきが激しすぎるので回転シャッターで明るさの変化を倍の48Hzにしてるよね?
Re:ちらつきが激しくなるんじゃないか? (スコア:2)
完全に勘違いしてます
ここで言う「Tearing」は明るさの変化(=フリッカー)ではありません
画面の上下で時刻の異なるCGが描画される現象を意味しています
以下のURLにTearingの例が載っています
http://nukkato.com/g-sync/ [nukkato.com]
Re: (スコア:0)
このスレッドで、だれもTearingの話なんてしてないと思うよ。
Re: (スコア:0)
液晶の場合は残像防止でフレーム間に黒フレーム挿入する等の特殊処理してない限りは、
リフレッシュレート落ちた場合もカクつくけどチラツキはしないですね。
Re: (スコア:0)
映画フィルムは、コマ送りと間欠光源によって動画を実現する、典型的なインパルス型。
液晶は同じ画素は同じ明るさを表示し続けるホールド型。
フリッカーを感じるのはインパルス型の方ね。
ホールド型でも全くフリッカーがないとは言わないけど、大幅に小さくなる。
液晶の場合、AC駆動のためのコモン反転またはソース反転によってフリッカーが生じるけど、
明るさがあまり変わらないので、ほとんど問題にならない。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
液晶の場合、CRTのようにビームの当たっている部分だけ表示しているラスタースキャンじゃないから、黒挿入をしていない場合は
全画面一斉に書き換えるので(液晶の反応速度により残像は除いて)いわゆる「ちらつき」は発生しない。
要は、CRTはリフレッシュレート60Hzのときは1秒間に60回走査線の数だけのラインを順次一瞬表示して消す(消える)、という動作をしているけど、
液晶は1秒間に60回全体の表示を同時に変える動作をしている、ということ。しかもその光は液晶そのものが出すのではなく、バックライトが出しているから、
液晶ディスプレイでちらつき(明滅)を感じるとしたら、それはバックライトがちらついているんだろうな。
スクロールがカクツクのは同期の所為? (スコア:1)
PCでTSファイルを再生していると、特にスクロールがカクツク。
CPU使用率はそんなに高くないし、動きが激しい所ではあまり違和感を感じない。
でもスクロールする所だとカクついて見えるのは、同期があってないからなのかな?
HDDレコーダーやPS3ではスクロールでも違和感感じないのは、
こちらは完全に同期取ってるから?
それはともかく、G-SYNCでもFreeSyncでも、規格の乱立は避けてほしいですね。
特にGPU交換でディスプレイを買い替える必要が出てくるとか、陣営で分かれて対立したら最悪。
TomOne
Re: (スコア:0)
インターレースについて勉強すればいいと思います
Re: (スコア:0)
そもそも最近のPC使ってたらCPUで動画を再生してないんじゃないの?
#まぁある程度は使うだろうけどさ
Re: (スコア:0)
PCではCPUもGPUもサウンドチップも自分のクロックで動作してて同期させる方法も用意されてないんじゃないですか。
DirectShowではファイル再生時のクロックは音が途切れにくいようにオーディオに合わせるので画面がカクツクのは仕方ないと思います。
DirectDrawでVSyncに合わせて処理していたりするとCPUを1コア占有したりしてリアルタイムOSみたいな使い方をしてないですよね。
残るは… (スコア:0)
IntelのiGPUも対応してほすぃ。
Re:残るは… (スコア:1)
普及を目指すなら普通に重要だよなぁ…
GPUが貧弱なIntel自身にとっても有用な取り組みだと思うし、
むしろAMDがIntelに塩を送ってる感さえあるね。
Re: (スコア:0)
塩を送って受け取るような企業体質ではないだろう。
ユーザ需要が高まったなら、次はIntelの独自規格が誕生するだけの話
Re: (スコア:0)
AMD64もMicrosoftからの強力な圧力でようやくしぶしぶ仕様統一に同意したくらいだからな。
Re:これは酷い (スコア:1)
記事のタイトルをなぜ改変したのか理解に苦しみます。
その記事が誤訳してるのに気づいてますか?
scaler ASICはスカラASICじゃなくスケーラASICです。
なんですかスカラASIC接続って。
ディスプレイより低い解像度が入力されたときに補完しつつ引き延ばすアレです。
可変リフレッシュレートに対応した一般のディスプレイ向けスケーラASICが今現在無かったから自分たちで作ったというのがG-SYNCの正体のようですね。
使っている手法もVBIの制御でFreeSyncと同様、やはり囲い込む必要性は感じません。
Re:これは酷い (スコア:2)
Re: (スコア:0)
別に酷いとまでは思わないけど・・・
タレコミにある元記事を見るとモバイル向けのディスプレイで~的なことが書かれているので、
もともとターゲットはそっちでデスクトップは範疇に入ってないだけでは?
先のNVIDIAによるG-SYNCの発表ではモバイルプラットフォーム向けのことは語られていなかったと思うから、
AMDはその隙間を狙ったのかなとも思う。
>AMDのFreeSyncについてデスクトップでは使えないとNVIDIAが暴露
細かいところだが、ここはブログを見ると「暴露」ではなくて「指摘」
>デスクトップで使われているDPやHDMIではスカラASIC接続のため、
あとここの「スカラASIC」の部分はブログの人が誤訳してるんでしょうが、
そんな接続方式はなくて、文脈からすると「スケーラーASIC」が正しいと思う。
GPUと液晶パネルの間の経路ににスケーラーが入っているのが普通だから
ダイレクトインターフェースではない、ということ。
(意味がわからず少し悩んじゃった)
Re: (スコア:0)
って、元記事のタイトル改変と誤訳については既に指摘されてるのね。
余計でした。
グラディウスが (スコア:0)
スムースに動く方を選ぶわ
free (スコア:0)
企業はタダで使えてもユーザーは相性問題で余計な費用が掛かったりして。
ここまで (スコア:0)
OpenSyncにNetSyncという定番のネタなし
Re:ここまで (スコア:2)
NetSyncはいろんな場所で動いて,OpenSyncはセキュリティが強い…?
セキュリティ…セキュリティ?
Re:ここまで (スコア:1)
他にもTrustedSyncやDragonflySync, PC-Sync, ゲーム機向けにOrbis IFなんてのも.
どうせ (スコア:0)
いつもの如くnvidiaとIntelが叩いて潰しに来るだろ
これが普及しちゃったらあんまり儲からないだろうし
Re: (スコア:0)
先手を取れないだけだったり?
Re: (スコア:0)
>GPUも大きく離された2番手
Intel>AMD>NVIDIA?
Re: (スコア:0)
先行している技術もたくさんあるのですが、それは見て見ぬ振りですかね
どんな技術でも、どこかが最初に発表してその他の勢力が後を追うのは当たり前です
Re: (スコア:0)
AMDの先行している技術って具体的になんですか?
たくさんあるんですよね?
Re: (スコア:0)
Intelとの比較ですぐ思いつくものとしては、
・x86_64
・CPU間接続を、共有バスからP2Pバスへ(Hyper Transport vs QPI
・ノースブリッジにあったD-RAMインターフェースを、CPU側に移動
といったあたりは、全部AMDが先行してたね。
仮想化サポート機能と、Nested Page tableもAMDの方が早かったような
気もするけど、こっちは記憶があやふや。
Re: (スコア:0)
>> ・CPU間接続を、共有バスからP2Pバスへ(Hyper Transport vs QPI
> > ・ノースブリッジにあったD-RAMインターフェースを、CPU側に移動
>
> IBMとかが先にやってませんでしたっけ?
こういうのは、CrayとかIBMとかが先にやるのは常ですから、
あくまでIntelとAMDで比較してます。
QPIにしてもDRAMの件にしても、Intelだいぶ遅れてた印象があります。
あの時期、MP構成の性能はAMDにだいぶ性能で負けてましたから、
AMDの方が判断正しかった例として良いと思いますが。
もしかすると、ARMへの方向転換も、同じような例になるかも。
(こちらはNVIDIAが大きく先行してますが。た