携帯電話の着信料金についての議論は以下の論文がわかりやすいです。 Armstrong, Mark and Wright, Julian,Mobile Call Termination(September 2007). Available at SSRN: http://ssrn.com/abstract=1014322 [ssrn.com] SBMが着信料金を高くして、自社内通話を無料にしているのなんて、H3Gが着信料金を高くして、外部キャリア着信したユーザにお金を支払っていたことに比べればまだまだ温和しいもんです。
ARPUとMOUが分からないと (スコア:1, 興味深い)
単価は意味があるのか?
同じ経費で100個収穫できる畑と50個収穫できる畑なら
100個収穫の畑では半額で売っても収益は同じ
アメリカの月平均通話時間 800分強
日本の月平均通話時間 150分ほど
通信会社が欲しいARPU(1カ月当たりの携帯電話利用料)は
似たようなものだからアメリカ並みに通話すれば値下げできる
参考
http://www.learningsite21.com/melma/column/20080725.html [learningsite21.com]
Re:ARPUとMOUが分からないと (スコア:1)
補則しておきますと、米国のように着信側が着信にかかる費用を支払うスキームが採用されている場合、着信料金の設定において各キャリアが設定するマークアップが低下するため、発信側のみが支払う場合の料金に比べて発信側と着信側の料金を合計した水準は下がり、携帯電話ネットワーク間における総通話需要が増大する効果があります。
従って、着信課金には、直接的に通話料金を下げる効果、一人あたり通話時間の増大による規模の経済による費用削減、の2つのルートを通じて通話料金を引き下げることになります。
課金スキームが同一な固定電話で比較したときでもアメリカの一人あたり通話分数は多めなので、日本で着信課金を採用したとしても米国と同じ水準の通話分数になるかどうかはわかりませんが、現状よりも全体の通話料金水準が下がることは間違いないでしょう。
しかし、着信料金から得られた収入によって加入者あたりの維持費用を賄うことが出来なくなるため、基本料金が上昇します。
元コメで指摘されている規模の経済による費用削減効果が少ない場合、あまり携帯電話間の通話をしないユーザにとっては値上げになり、携帯電話間の通話が多いユーザが特をすることになります。
携帯電話の着信料金についての議論は以下の論文がわかりやすいです。
Armstrong, Mark and Wright, Julian,Mobile Call Termination(September 2007). Available at SSRN: http://ssrn.com/abstract=1014322 [ssrn.com]
SBMが着信料金を高くして、自社内通話を無料にしているのなんて、H3Gが着信料金を高くして、外部キャリア着信したユーザにお金を支払っていたことに比べればまだまだ温和しいもんです。