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「毎々お世話になっております。仕様書を頂きたく。」「拝承」 -- ある会社の日常
タタ・モバイルの可能性 (スコア:4, 興味深い)
インドのGSM携帯は、メーカが直接発売している端末を買ってきて、携帯ネットワークと契約してSIMチップを端末に入れて使うのが一般的です。つまり、マーケットに溢れてる数百、数千(?)の端末から好きなのを選ぶことが出来て、途中で携帯ネットワークを乗り換えるのも簡単です。
それに対して、タタとリライアンスのCDMA端末は、タタ専用の端末/リライアンス専用の端末から選ぶことになり、10から20種類の端末からしか選ぶことが出来ません。更に、携帯ネットワークを乗り換えようとすると、それまでの端末は無駄になります。
これが、タタが伸び悩んでいる理由だと思います。少なくとも、僕はタタという企業が好きなのですが、携帯はタタを使いたくない理由は、GSMではないことだけが理由です。
インドの携帯通話は、0.5または1ルピー/分(1円/分、または2円/分)と安いので、日本のように端末を安くして、通話料金で稼ぐモデルはインドでは成り立たないでしょう。月の基本料金もないのが一般的。契約時はSIMの契約価格が100ルピーとか500ルピー程度(200円〜1000円)。契約上の縛りもなく、月の最低料金もありません。
これらのことが理由だとおもいますが、まず、リライアンスがGSMネットワークもサポートすることを発表して、タタもGSMのサポートを発表しています。そういう意味で、タタは出直す感じでいるんじゃないでしょうか?
出直すといっても、現在、インドでは3Gネットワークの整備をはじめたところなので、3Gの整備にあわせて、GSMをサポートするようにするというのが、タタの戦略ではないでしょうか?GSMネットワークが採用する3Gは、ドコモと同じWCDMAなので共通点がある。GSM/WCDMAが共存するのは一般的なやりかたなので、WCDMAの機器にはGSMのサポートも入ってるんじゃないかと(雰囲気で/未確認で)予想します。つまり、3Gの整備のついでに、GSMのサポートをする事が出来て、それが顧客の確保に繋がる。
タタの強みは、インドでたぶん一番太いインターネットのバックボーンを持っていることだろうと思います。ブロードバンド/携帯を束ねてるのが、タタ・インディコム [tataindicom.com]です。インドの国有電話会社のBSNLが提供するブロードバンドですらも、タタのバックボーンを使っています。ブロードバンドに関しては、他の企業がタタを追いかけているような印象があります(未確認)。
そんな訳で、GSM/3Gへ移行をはじめるタタは、今後、一気に延びる可能性もあると思います。
GSM/3G(CDMA) だとSIMの入れ換えで、ネットワークの乗換ができるので、サービスの内容によっては、短期間にシェアを伸ばす可能性もあります。サービスが良いと、SIMの料金200円でタタに乗り換えることができるって訳ですから。
実は、僕はエアテルのGSM携帯を使っていますが、インターネットは遅いです。ムンバイやデリーなどでは、EGPRSで20kbps以上が出てるのですが、ここプネー(大都市であるが第二ランクかな?人口500万人のIT企業の多い都市)では、言えないくらい遅いです。エアテルは、インターネットのバックボーンが細いんじゃないかと予想しています。携帯で直接ネットをみるくらいは、苦痛はないけど。コンピュータに繋いでウェブへ行こうとすると、何らかの制限がかかっているのか、ここでは非常に遅いです。
どのくらいの人達が使っているかは分かりませんが、GSM/GPRSの端末で直接ウェブを見るのに、JAVAアプリであるオペラ・ミニを載せると、一般のウェブが低解像度の画面でも苦痛なくみれます(proxyサーバで画像を小さくしてくれたり、余計な飾りを外したり、メニューを束ねて閉じてくれたり、ほとんど快適)。GSM/WCDMA携帯では、JAVA対応が一般的。最近のノキアの携帯は、オペラ・ミニを標準で載せてくるのもあります。
アジアでは、上のような状況が一般的であると思いますので、インドでうまくいったら、アジアの他の国、世界各国でも同じようなやりかたで行けると思いますから、ドコモが世界進出の実験としてタタを組む意味は大きいと思います。
Re:タタ・モバイルの可能性 (スコア:1)
桁を間違えた。200kbps以上の書き間違い。