Brexitにより英国のコンテンツ産業は弱体化へ?
タレコミ by Anonymous Coward
あるAnonymous Coward 曰く、
ヨーロッパへの輸出やヨーロッパからの人材の採用、ヨーロッパの助成金や基金に依存するイギリスの各種コンテンツ業界は、Brexitによって業界が弱体化することを恐れている(CGPressのメタ記事)。各種コンテンツ業界には、TV・映画業界 (Hollywood Reporterの記事、Screen Dailyの記事)、ゲーム業界 (The Vergeの記事、Eurogamerの記事、Gamesindustry.bizの記事、Wiredの記事)などを含む。
実際に英国外への移転を計画している企業もあるとのことで、人材プールの減少が懸念されている。英国内に残るにしても、R&Dの費用が削減される可能性がある。これらコンテンツ業界は英国のGDPを押し上げており、英国のコンテンツ産業の弱体化は、ひいては英国経済へも影響を与えかねないとされる。
一方、助成金に反対していたVFX Soldierのブログ記事では、VFX業界にとってBrexitは有利かもしれないと説いている。EUは助成金に文化テストを義務付けているため、米国向け映画のVFXであっても、文化テストによりイギリスのシーンが追加されていた。EUを脱出することにより、これが行なわれなくなることを利点として挙げている。一方、イギリスの労働法がEUに縛られなくなるため、労働法が弱まる可能性があるとのこと。
Brexitにより、英国のコンテンツ産業はどうなるのであろうか。