メキシコで発見された新種のハチ、COVID-19にちなんだ学名が付けられる
メキシコ・タマウリパス自治大学(UAT)の研究者がメキシコで新種のハチ5種を発見し、1種にCOVID-19にちなんだ学名「Stethantyx covida」を付けたそうだ(論文、 EurekAlert!の記事)。
新種はいずれもヒメバチ科ツヤアメバチ亜科の昆虫で、寄生バチとも呼ばれる昆虫の一種だ。新種の学名は外見や生態にちなんで凝った名前が付けられることもあるが、St. covidaの場合はメキシコでCOVID-19が拡大中に分類されたことにちなんだもので、ハチ自体の特徴とCOVID-19を結び付けるものはないようだ。研究者はこの名前をパンデミック下の特別な年を記憶する名前と位置付け、メキシコの7州(UATのあるタマウリパスを含む)とグアテマラで発見された特筆すべき新種のヒメバチに付けるのはいいアイディアだと考えているそうだ。
他4種の学名と命名理由は以下のようなもの。これらも命名理由はシンプルだ。
- Meggoleus hidalgoensis: メキシコのイダルゴ州(Hidalgo)にちなんで命名
- Meggoleus whartoni: 米国の昆虫学者でコマユバチとヒメバチの専門家、Robert Wharton氏に敬意を表して命名
- Phradis belovi: 発見者の友人でもある著名な昆虫学者、Vassili Belov氏にちなんで命名
- Stethantyx oaxacana: メキシコのオアハカ州(Oaxaca)にちなんで命名