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脳に磁気刺激を送ってうつ病を治療するrTMSは実用化されているし(効果は微妙だけど)、東北大ではアルツハイマー病患者に超音波を当てる治験 [tohoku.ac.jp]が始まっているし、この類のアプローチはとても魅力的なものだと思う。
ただ、評価に使われている認知機能検査は、検査者が意識的・無意識的に結果を歪める事が多い。「結果が良くなっていて欲しい」と思いながら検査したら、結果も良いように出してしまいがち。例えば「単語を3つ覚えてください」というのも、「桜・猫・電車」を早口で言うか、ゆっくり言うかでスコアが変わってしまう。
元の論文も読んだけど、認知機能検査の評価に使っている"ADAS-cog"が、電磁波照射前で70点満点中36.7点もある。ADAS-cogの点数が高いほど悪いけど、36.7点もあったら日常生活は殆ど自分で送れない中等症~重症の人が多い。軽症から中等症の患者を集めたはずなのに、この点数は高すぎる。電磁波照射前の認知機能が実際よりも悪く評価されているから、照射後の評価で改善したように見えているだけなのでは?
このあたりは次に控えているだろう二重盲検比較試験で明らかになると思うけど、あんまり期待できないな。(二重盲検比較試験では、検査者は電磁波照射された人かどうか分からず検査するので、無意識な結果のゆがみは起こらない)
オープンラベルで微妙ってのはわかりますが、対象者はGlobal Deterioration Scaleで3-5、MMSEで16-26点の範疇ですから、一応軽度から中等症っていっても問題はないと思います。本来であればFAST stagingを示して欲しいところですし、GDS 5は重症に片脚ツッコんでる気はしますけども。ADAS-cogは重症度判定の基準では一応ありませんので(一般に認知機能検査は学歴などの影響も受けますから)。
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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ研究家
オープンラベル試験では評価の信頼性が低い (スコア:1)
脳に磁気刺激を送ってうつ病を治療するrTMSは実用化されているし(効果は微妙だけど)、東北大ではアルツハイマー病患者に超音波を当てる治験 [tohoku.ac.jp]が始まっているし、この類のアプローチはとても魅力的なものだと思う。
ただ、評価に使われている認知機能検査は、検査者が意識的・無意識的に結果を歪める事が多い。
「結果が良くなっていて欲しい」と思いながら検査したら、結果も良いように出してしまいがち。
例えば「単語を3つ覚えてください」というのも、「桜・猫・電車」を早口で言うか、ゆっくり言うかでスコアが変わってしまう。
元の論文も読んだけど、認知機能検査の評価に使っている"ADAS-cog"が、電磁波照射前で70点満点中36.7点もある。
ADAS-cogの点数が高いほど悪いけど、36.7点もあったら日常生活は殆ど自分で送れない中等症~重症の人が多い。
軽症から中等症の患者を集めたはずなのに、この点数は高すぎる。
電磁波照射前の認知機能が実際よりも悪く評価されているから、照射後の評価で改善したように見えているだけなのでは?
このあたりは次に控えているだろう二重盲検比較試験で明らかになると思うけど、あんまり期待できないな。
(二重盲検比較試験では、検査者は電磁波照射された人かどうか分からず検査するので、無意識な結果のゆがみは起こらない)
Re: (スコア:0)
オープンラベルで微妙ってのはわかりますが、対象者はGlobal Deterioration Scaleで3-5、MMSEで16-26点の範疇ですから、一応軽度から中等症っていっても問題はないと思います。本来であればFAST stagingを示して欲しいところですし、GDS 5は重症に片脚ツッコんでる気はしますけども。
ADAS-cogは重症度判定の基準では一応ありませんので(一般に認知機能検査は学歴などの影響も受けますから)。