こういうの読むと、X Windows Systemプログラミング時代のお作法を思い出す。よーっく考えて通信量が少なくなるようにせよ、通信がボトルネックだから、と。 やがてネットワークの速度が速くなって、んなこたぁどうでも良くなったかのように思えたころでも、VNC経由でリモートがX11なら快適に使えるけどWindowsだと耐えられないということがあった。 ドコモがリソース用意しないのが悪いとかいうのは勝手だけど、回線止まればみんな巻き添えにしてパーになるんだから、アプリ側でも通信削減するのはおのれのメリットになると思うんだ。
通信量削減は美徳 (スコア:4, すばらしい洞察)
こういうの読むと、X Windows Systemプログラミング時代のお作法を思い出す。よーっく考えて通信量が少なくなるようにせよ、通信がボトルネックだから、と。
やがてネットワークの速度が速くなって、んなこたぁどうでも良くなったかのように思えたころでも、VNC経由でリモートがX11なら快適に使えるけどWindowsだと耐えられないということがあった。
ドコモがリソース用意しないのが悪いとかいうのは勝手だけど、回線止まればみんな巻き添えにしてパーになるんだから、アプリ側でも通信削減するのはおのれのメリットになると思うんだ。
Re:通信量削減は美徳 (スコア:2)
ですねー。
CPUが遅かったり回線が遅かったりした頃には、通信量の削減とか通信の効率化は
パフォーマンスの観点からも無駄にならないということがあった。いまも、これを機会に通信周りを
見直すことあ無駄にはならないし、ユーザーにとってもメリットにはなるでしょうね。
CPUや回線が速く安くなったし、ノンブロッキングで通信できるのが当たり前だしで、
地道な効率化の努力は流行らないのかもしれない。
開発する側の意識も変わってるのかもしれないけど、ユーザー側の意識も変わったかなあ。
電車内でAndroid機つかってずっとYoutubeみてる女性を見かけたことがあって、
うわー、これはと思ったんだけど、そう思うのも感覚的には古いのかも。
Youtube見ることができるんだから見てもいいじゃない、それが当たり前だしキャリアはそのために
努力すべきというのも一種の正論。
でも無線を使ったデータ通信はある程度の帯域を複数人でシェアせざるを得ないのでQoSで
頑張るとしても、誰かが負荷をかければ皆が割を食うというのが頭にあるので、使って当たり前じゃん
という考え方にはちょっと抵抗があるですけどね。
Re:通信量削減は美徳 (スコア:2)
電車で動画見るのが帯域食うからやめてということでは無いと思います。
今回のはあくまで絶対必要じゃないのにやたら送信される制御信号を減らせないですか、って話ですから。
Re:通信量削減は美徳 (スコア:2)
別に同じというつもりで書いたわけじゃないですがわかりにくかったですかね。
制御信号ってのは、要は接続要求にともなうもんですよね。細かな接続要求をポコポコ出すのは
効率が悪いからまとめられないか? と。
が、まとめたり面倒くさい、その場その場で接続すりゃいいじゃないか。開発側にとっては
そのほうがずっと楽だし、何の工夫もいらないわけです。
その前提として潤沢なリソースがあるはずだということが頭がある。
けど、実際にはリソースには限りがあるわけですね。
開発する側もユーザー側も潤沢なリソースがある環境に慣れているので、面倒くさい我慢はしたくないし
使えるものは使いたいという風になるんだろうね、って話ですね。
Re: (スコア:0)
楽だからと言って、開発側は今のままではやっていけないでしょうね。
リソースの問題は、基地局側よりも端末側の方が深刻です。
基地局側はコストの問題はあっても、リソース増やせば済む話です。
でも、端末側はバッテリーがネックになります。
休止状態から通信すると、まずRF回路を起こして、その後必要な通信を行います。
RF回路の消費電力はとても大きく、今後も劇的に減る予定はありません。
まとめてたくさんの通信を行うなら、RF回路を起こす時間の消費電力は無視できますが、
少しの通信を何度も行うと、通信量あたりの消費電力が悪化します。
10個のアプリを入れて、10個がばらばらのタイミングでRF回路を起こしていたら、
1個の場合の10倍、無線の消費電力がかかってしまいます。
バッテリーの持ちが悪いと言われないためにも、OSや端末メーカの側から、
何らかの制限をかけることになってもおかしくないです。
Re:通信量削減は美徳 (スコア:1)
そうですね。ユーザの欲望は抑制できないので、破綻しないように、ベンダもキャリアも、努力すべき時期になったのでしょう。
上の方にも「ネットに常時接続したPC用のアプリの感覚でつくっちゃってるんでしょうか」(#2103802)と書かれていますが、新しい技術の普及期にありがちの、いびつな状況だと思います。
上記のX端の話や、初期のThe Internetやコンピュータシステムでは、リソースケチケチ作戦 (通信帯域やメモリ量) でアプリが書かれていたのに、Windows95の登場から、リソースジャブジャブが前提なアプリ開発手法が主流になり、Windows2000の頃までは、常に、もっさり感があったと思います(通信のみならずCPUやメモリの制約)。それが最近ここ数年、ようやくもっさりが解消されて「我慢の範囲」に収まるようになったと思います。
# 歳を取って、自分の処理速度が、PCの処理速度まで低下した、とは思いたくない(笑)
今回の事件は、誰が悪いのか、という話では無く、将来の世界全体への教訓です。世界最大の通信キャリアグループで発生した通信障害で、世界第三位の経済国の政府が看過出来ないと感じた、重大でかつ主に技術の分野に属する問題です。ドコモ嫌いの人は、準備しなかった経営が悪い、と言うでしょうが、現実としてアプリ側とネットワーク側の技術がアンバランスだったのは事実です。
このようなアンバランスな状態は、(通勤通学中にyoutubeを見るような)アーリーアダプターによる急激な普及期である証拠とも言えます。次のマジョリティの大群を無事にお迎えするためには、バランスの取れた技術開発が必要であり、そのための技術のバランス="すりあわせ"をせねばなりません。その一つとして、OSやアプリに通信のお行儀を求めたり、何でも同じネットワークに束ねずパケットを選別して安くて太いネットワークにオフロードするなど、今まで面倒でやらなかった技術的な気配りが各方面に求められる、というパラダイムシフトだと感じます。
Re: (スコア:0)
古いも何も、今まで携帯使って電車内でyoutube見れる環境なかったのだから誰も意識してないでしょ。
Re: (スコア:0)
そのうちかつてのWinnyのように、特定トラフィック内容狙い撃ち規制→アプリ側がワークアラウンド対応→定額制崩壊、の流れですね。
紳士規定で守られなければ、次はインセンティブ化されるっていう、コースの定理。
著作権改正もこのパターンだったんだけどなぁ。紳士規定の段階で自重しておいた方が、お互いに幸せになれますよね。。