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一番大きな原因は紙の書籍の品質と流通が優れているからだと思われます。
まず、品質ですが、日本語の書籍にはルビなどがあるため、要求される解像度がペーパーバックなんかに比べて格段に高いです。このため、印刷品質はもともと世界的に見ても高いです。 これを電子書籍化しようとすると、現在のデバイスではそのままでは表示に耐えられないため、レイアウトの再構築などが必要になり、OCR処理なども格段に高度なものが必要になります。これは、新しく本を編集しているのとあまりかわらないコストになってしまいます。
次に流通ですが、少なくとも大都市圏では、駅前の本屋に行けば話題の新刊が買えますよね。これは取次が流通在庫をプールして回転させ返本システムを維持しているからで、欧米にはこんなシステムはありません。また、一度出版されると基本的に再版されない欧米と違って、日本では出版社は3年の間は絶版にできないという法律があり、一度買いそびれたら二度と手に入らないという状況も起こりにくい。 このため、日本では電子書籍のメリット(いつでも手軽に入手できる)に対する消費者アピールがいまいち弱い。ということは、売り上げも見込めないということです。
コストはかかるし、消費者アピールがしにくいので数も見込めない。 この状況は、ビジネスモデルを改善してどうにかなるような話ではないので、日本では当分の間電子書籍向けのコンテンツは携帯向け以外は絶版になってしまった古い書籍だけになると思われます。
Kindleをはじめとしたデバイスも大半がソフト売ってなんぼの商売なので、日本がおいていかれるのはしょうがないんじゃないかと思います。 解像度や価格の点でもうひとつ技術的ブレイクスルーがおきない限り、日本では電子書籍デバイスは流行らない可能性が高いです。
んー……「現実はともかく、売り手はそう思いたいんでしょうね」と、言うのが正直な感想です。
>>一番大きな原因は紙の書籍の品質と流通が優れているからだと思われますそれはないでしょう。圧縮音楽で溢れる音楽配信を見れば解りますが、消費者というのは「コストさえ見合っていれば、質にはさほど執着しない」モノです。
その具体例として、iPhoneの売れ筋アプリケーションジャンル「青空文庫ビューア」があります。これはプレーンテキストにルビ情報が入ったデータを見るだけのソフトですが、これに対して「表示にムリがある」といった指摘は殆どありません。あなたが指摘する「現在のデバイスではそのままでは表示に耐えられない」中でも解像度の低い方に位置するデバイスなのにも拘らずです。
日本で電子書籍が流行らないのは「コストが全く見合わないモノを、カルテル組んで売りつけようとしているから」以外の何物でもないでしょう。
>>日本では出版社は3年の間は絶版にできないという法律があり、一度買いそびれたら二度と手に入らないという状況も起こりにくい。
本当にそうですか?絶版にはしていなくとも、刷らなきゃ事実上同じですよね。マンガでも小説でも、一部の売れ筋以外「新しく刷る予定はないので手に入らない」なんて話はザラに聞きますが。
>圧縮音楽で溢れる音楽配信を見れば解りますが、消費者というのは>「コストさえ見合っていれば、質にはさほど執着しない」>モノです。
残念ながら数万円する表示専用デバイスを購入しないといけない時点でコストに見合わないというのが現状です。携帯電話のように見かけ上のイニシャルコストが0になるのであれば話は別で、実際かなりのコンテンツが存在し、市場規模は世界的に見てもけっこうな規模になります。携帯電話の小さな画面で見るような書籍が売れている時点で、質にはさほど執着しないというのは正解だと思いますが、残念ながら「質は下がってるのに割高」な電子書籍デバイスでは話にならないです。別にもっとはっきりとしたメリットがないと。
>本当にそうですか?>絶版にはしていなくとも、刷らなきゃ事実上同じですよね。>マンガでも小説でも、一部の売れ筋以外「新しく刷る予定はないので手に入らない」なんて話はザラに聞きますが。
おっしゃってるのはいわゆる「品切重版未定」のことだと思いますが、欧米では一部の売れ筋ですら再版しないんですよ。再販制度自体がないから。少なくとも売れ筋なら再版する日本とは大違いです。そもそも、大多数の消費者は一部の売れ筋さえ手に入ればいいわけで、電子書籍の在庫無限というアピールポイントが欧米に比べて有効ではないという点に変わりはありません。
> おっしゃってるのはいわゆる「品切重版未定」のことだと思いますが、欧米では一部の売れ筋ですら再版しないんですよ。再販制度自体がないから。少なくとも売れ筋なら再版する日本とは大違いです。欧米では著者が絶版書籍をウェブサイトで公開してくれたりGoogleがスキャンしてくれたりしますが、「品切重版未定」だと名目上絶版ではないので著者は何もできないしGoogleも潰されるしもっと悪いですね。
つまり「再販すらされない欧米とは違います(キリッ」とかガラパゴスを自慢してる間に品切れのない電子書籍が欧米では普及して逆転されてしまったといういつものパターンですか。
>印刷品質漫画などを解体スキャンしてよく感じます。
漫画単行本を1280*1024に収まるようにすると、まずルビがつぶれてしまう。吹き出し外の書き文字も小さいものはつぶれてしまって読めない。ルビは活字なので、ひらがなやカタカナのルビなら形状から推測して判別し読むことも出来たりしますが、書き文字は作家によって癖のある文字だったりするので難しい。
細かな文字まで読めるようにするには最低でも2500*1800くらいのサイズが欲しいですね。
#青空文庫形式のtxtファイルならいいんだけどなー
スキャンは細かい文字が読めるくらいの解像度で行って、将来の表示デバイスの改良に期待するのが基本でしょ。本を捨てちゃったらもう再スキャンしたくてもできないんですよ。> #青空文庫形式のtxtファイルならいいんだけどなー著作権切れの作品をボランティアがテキスト化する(つまり青空文庫そのもの)以外では無理でしょうね。
日本は、一般的な書籍と同等な表示機能を持つ新たなデバイスを普及させるのではなく、逆に普及したデバイスの表示機能に合わせた新たなコンテンツを生み出す、という方向に既にシフトしている気がします。要するに携帯小説とか携帯向けマンガとか、そういう話。
なんでもかんでも「ガラパゴス」と言えばいいと思ってる馬鹿発見
T/O
Title Only
>一番大きな原因は紙の書籍の品質と流通が優れているからだと思われます。
全くその通り。日本に閉じこもってると理解できない点だよ。ペーパーバッグの印刷紙質レイアウト価格流通の酷さを見れば、あの程度の電子ブック端末が大受けするのも理解できる。
ソニーも、日本では20年間(!)電子書籍を出して引っ込めての繰り返しですが、米国では書籍端末をkindle以前からずーっと継続して展開してるね。
海外でなくても、洋書コーナー行くだけでも分かるよ。何ていうか消耗品の風情だよね。あれは。本棚に並べる気が起きない。週間漫画雑誌みたいな感じ。
その上高い。日本に入れているからか?と思ったら元々高いという。
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Stay hungry, Stay foolish. -- Steven Paul Jobs
日本で電子書籍が流行らない理由 (スコア:1)
一番大きな原因は紙の書籍の品質と流通が優れているからだと思われます。
まず、品質ですが、日本語の書籍にはルビなどがあるため、要求される解像度がペーパーバックなんかに比べて格段に高いです。このため、印刷品質はもともと世界的に見ても高いです。
これを電子書籍化しようとすると、現在のデバイスではそのままでは表示に耐えられないため、レイアウトの再構築などが必要になり、OCR処理なども格段に高度なものが必要になります。これは、新しく本を編集しているのとあまりかわらないコストになってしまいます。
次に流通ですが、少なくとも大都市圏では、駅前の本屋に行けば話題の新刊が買えますよね。これは取次が流通在庫をプールして回転させ返本システムを維持しているからで、欧米にはこんなシステムはありません。また、一度出版されると基本的に再版されない欧米と違って、日本では出版社は3年の間は絶版にできないという法律があり、一度買いそびれたら二度と手に入らないという状況も起こりにくい。
このため、日本では電子書籍のメリット(いつでも手軽に入手できる)に対する消費者アピールがいまいち弱い。ということは、売り上げも見込めないということです。
コストはかかるし、消費者アピールがしにくいので数も見込めない。
この状況は、ビジネスモデルを改善してどうにかなるような話ではないので、日本では当分の間電子書籍向けのコンテンツは携帯向け以外は絶版になってしまった古い書籍だけになると思われます。
Kindleをはじめとしたデバイスも大半がソフト売ってなんぼの商売なので、日本がおいていかれるのはしょうがないんじゃないかと思います。
解像度や価格の点でもうひとつ技術的ブレイクスルーがおきない限り、日本では電子書籍デバイスは流行らない可能性が高いです。
しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
Re:日本で電子書籍が流行らない理由 (スコア:2, 興味深い)
んー……
「現実はともかく、売り手はそう思いたいんでしょうね」と、言うのが正直な感想です。
>>一番大きな原因は紙の書籍の品質と流通が優れているからだと思われます
それはないでしょう。
圧縮音楽で溢れる音楽配信を見れば解りますが、消費者というのは
「コストさえ見合っていれば、質にはさほど執着しない」
モノです。
その具体例として、iPhoneの売れ筋アプリケーションジャンル「青空文庫ビューア」があります。
これはプレーンテキストにルビ情報が入ったデータを見るだけのソフトですが、これに対して「表示にムリがある」といった指摘は殆どありません。あなたが指摘する「現在のデバイスではそのままでは表示に耐えられない」中でも解像度の低い方に位置するデバイスなのにも拘らずです。
日本で電子書籍が流行らないのは
「コストが全く見合わないモノを、カルテル組んで売りつけようとしているから」
以外の何物でもないでしょう。
>>日本では出版社は3年の間は絶版にできないという法律があり、一度買いそびれたら二度と手に入らないという状況も起こりにくい。
本当にそうですか?
絶版にはしていなくとも、刷らなきゃ事実上同じですよね。
マンガでも小説でも、一部の売れ筋以外「新しく刷る予定はないので手に入らない」なんて話はザラに聞きますが。
Re:日本で電子書籍が流行らない理由 (スコア:1)
>圧縮音楽で溢れる音楽配信を見れば解りますが、消費者というのは
>「コストさえ見合っていれば、質にはさほど執着しない」
>モノです。
残念ながら数万円する表示専用デバイスを購入しないといけない時点でコストに見合わないというのが現状です。
携帯電話のように見かけ上のイニシャルコストが0になるのであれば話は別で、実際かなりのコンテンツが存在し、市場規模は世界的に見てもけっこうな規模になります。
携帯電話の小さな画面で見るような書籍が売れている時点で、質にはさほど執着しないというのは正解だと思いますが、残念ながら「質は下がってるのに割高」な電子書籍デバイスでは話にならないです。別にもっとはっきりとしたメリットがないと。
>本当にそうですか?
>絶版にはしていなくとも、刷らなきゃ事実上同じですよね。
>マンガでも小説でも、一部の売れ筋以外「新しく刷る予定はないので手に入らない」なんて話はザラに聞きますが。
おっしゃってるのはいわゆる「品切重版未定」のことだと思いますが、欧米では一部の売れ筋ですら再版しないんですよ。再販制度自体がないから。少なくとも売れ筋なら再版する日本とは大違いです。
そもそも、大多数の消費者は一部の売れ筋さえ手に入ればいいわけで、電子書籍の在庫無限というアピールポイントが欧米に比べて有効ではないという点に変わりはありません。
しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
Re: (スコア:0)
> おっしゃってるのはいわゆる「品切重版未定」のことだと思いますが、欧米では一部の売れ筋ですら再版しないんですよ。再販制度自体がないから。少なくとも売れ筋なら再版する日本とは大違いです。
欧米では著者が絶版書籍をウェブサイトで公開してくれたりGoogleがスキャンしてくれたりしますが、「品切重版未定」だと名目上絶版ではないので著者は何もできないしGoogleも潰されるしもっと悪いですね。
Re: (スコア:0)
つまり「再販すらされない欧米とは違います(キリッ」とかガラパゴスを自慢してる間に品切れのない電子書籍が欧米では普及して逆転されてしまったといういつものパターンですか。
Re:日本で電子書籍が流行らない理由 (スコア:1, 参考になる)
>印刷品質
漫画などを解体スキャンしてよく感じます。
漫画単行本を1280*1024に収まるようにすると、
まずルビがつぶれてしまう。
吹き出し外の書き文字も小さいものはつぶれてしまって読めない。
ルビは活字なので、ひらがなやカタカナのルビなら形状から推測して判別し読むことも出来たりしますが、
書き文字は作家によって癖のある文字だったりするので難しい。
細かな文字まで読めるようにするには最低でも2500*1800くらいのサイズが欲しいですね。
#青空文庫形式のtxtファイルならいいんだけどなー
Re: (スコア:0)
スキャンは細かい文字が読めるくらいの解像度で行って、将来の表示デバイスの改良に期待するのが基本でしょ。本を捨てちゃったらもう再スキャンしたくてもできないんですよ。
> #青空文庫形式のtxtファイルならいいんだけどなー
著作権切れの作品をボランティアがテキスト化する(つまり青空文庫そのもの)以外では無理でしょうね。
またしてもガラパゴス (スコア:0)
日本は、一般的な書籍と同等な表示機能を持つ新たなデバイスを普及させるのではなく、逆に普及したデバイスの表示機能に合わせた新たなコンテンツを生み出す、という方向に既にシフトしている気がします。要するに携帯小説とか携帯向けマンガとか、そういう話。
Re: (スコア:0)
なんでもかんでも「ガラパゴス」と言えばいいと思ってる馬鹿発見
Re: (スコア:0)
結局ここが問題ですよね。解像度が全然追いついてない。
日本語は一番解像度を要求する言語だと思います。
アルファベットより画数が多い。
中国語よりカナがある分文字数が多いから字のサイズが小さい。
親コメントにあるようにふりがなも必要。
読みにくいんですよね、解像度が低いと。
(WVGA携帯とかVaio Type Pとかは同じ表示サイズでもPCと読みやすさが全然違う。)
あと、紙質とか印刷とか装丁とか「モノ」としての品質も全然日本の方が上ですね。
みんなが「モノ(実体)」にこだわらないのは音楽で証明済
ろくにコンテンツも用意しないまま流行らないとか言われても困る (スコア:0)
T/O
コンテンツが用意できない理由を書いたつもりだが (スコア:1)
Title Only
しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
Re: (スコア:0)
>一番大きな原因は紙の書籍の品質と流通が優れているからだと思われます。
全くその通り。日本に閉じこもってると理解できない点だよ。
ペーパーバッグの印刷紙質レイアウト価格流通の酷さを見れば、
あの程度の電子ブック端末が大受けするのも理解できる。
ソニーも、日本では20年間(!)電子書籍を出して引っ込めての繰り返しですが、
米国では書籍端末をkindle以前からずーっと継続して展開してるね。
Re: (スコア:0)
海外でなくても、洋書コーナー行くだけでも分かるよ。
何ていうか消耗品の風情だよね。あれは。
本棚に並べる気が起きない。週間漫画雑誌みたいな感じ。
Re: (スコア:0)
その上高い。
日本に入れているからか?と思ったら元々高いという。