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素人考えなんですが。もし、規格が問題になるのであれば、構造物だけ国が作って、各キャリアがアンテナ載っけてくってのはだめなんでしょうか?それだけでも、相当な費用・手間の削減になると思うんですが。
東京タワーなんかのテレビ塔はそれに近い形ですよね。
#規格によって、構造物の形も変わる? 周波数が近いから干渉する? #なんか問題があるんだろうか。
国が作るかどうかは別として。
共用電波塔を設計する場合、以下のような問題を少なくとも考慮せねばなりません。
1.1社単独より電波塔の設計が複雑となる→イニシャルコストが上がる2.1社単独より基地局設備のキャビネット容積が必要→イニシャルおよびランニングコストが上がる
また、複数社の基地局設置はトータルでの実効輻射電力を明確に増加させますので、近隣住民への説明を難しくする可能性もあるでしょう。(1社で複数チャネルや複数バンドに対応しても実効輻射電力は増加しますが、それは比較的分かりづらいでしょう^^;; )マンション屋上への設置だと、許容加重の問題も深刻になりますね。元々マンションの設計の際に屋上にアンテナを設置することを前提に建設計画を行うことなどは無いですから。
さらにある地域において、ある時点で電波塔共用希望の無い会社のためにどれほどの余裕スペースを割いて設計するかが問題になります。たとえば募集したタイミングで2社のみだったのに、出来た後でやっぱり使いたいなど言い出す会社があるかもしれません。白い会社などはそういう無茶が好きですよね。東京タワーでも、(地上アナログ放送については)参入が先行した会社の方が同じ電波塔でも条件の良い位置にアンテナを設置していました。正力タワーなどのキーワードでググると、そのあたりの経緯が良くわかるかと思います。
移動体については、特にドコモの場合、大抵の地域に設置済みですし、いまさら共用するメリットのある地域は少ないです。ソフトバンクなどは、現在の新規設置についてはコンクリート柱などのメンテナンス性をあまり考慮しない設計のアンテナを設置していますから、きちんと設計された電波塔はお金の無駄だと思うでしょう。(私はそう思いませんが…)また、各社の採用する規格や戦略によって、セルの半径が違うため各社が同じように同じ位置に電波塔を希望するとは限りません。
また、これは例に出てきた東京タワーで浮上した問題ですが、使用可能期間が終わったあとの対応をどうするのかという問題もあります。東京タワーの場合、東京スカイツリーにテレビ放送が移動した後の明確な方針がありません。取り壊す現実的な手法が確立されていないため、観光用で食いつなぐような話をちらっと拝見しましたが、いつかは取り壊さないといけない時が来るでしょう。なお、鉄材の劣化状況は定期的な塗料の塗り替えにより問題ないレベルを維持しているとのことです。
よって、公共駅、地下街やトンネル内等の技術的にも共用しなければならない施設を除いては共用が一般化するのは難しいだろうと思います。こうした施設の場合、通称トンネル協会が取り纏めをしていますが、イー・モバイルやUQなどの新規参入がある都度、後発事業者が共用装置の取替コストを”全て”負担して対応しています。イー・モバイルの地下等の展開が地上に比べて遅いのはこのためです。
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UNIXはシンプルである。必要なのはそのシンプルさを理解する素質だけである -- Dennis Ritchie
うーん (スコア:1, すばらしい洞察)
アンテナ置いていくコストってキツイよね
他の電波モノと併せて国が公共事業として
アンテナ置いていく仕組みとか駄目なんだろうか
Re: (スコア:0)
各キャリアはみんなMVNOでね。だって、現状でも、1つの地域に、ドコモ、AU、ソフトバンク、イーモバイル、ウィルコム、などがそれぞれ基地局建てていってる。いってみれば、高速道路を5車線造って、ソフトバンク車線はいつも混み混みなのに、隣のドコモ車線はがら空き、なんてこともあるだろう。そこには多大なムダがあるってこと。
まぁ国直轄で系統も1つのみに絞ると、PDCみたいに世界とかけ離れたものを採用したら、これまた大変なことになるけどね。もうそれぞれ競争せずに、多少機能が劣っても世界中で共通化されたプロトコルを世界中で採用するのがいい。
Re: (スコア:0)
素人考えなんですが。
もし、規格が問題になるのであれば、構造物だけ国が作って、各キャリアがアンテナ載っけてくってのはだめなんでしょうか?
それだけでも、相当な費用・手間の削減になると思うんですが。
東京タワーなんかのテレビ塔はそれに近い形ですよね。
#規格によって、構造物の形も変わる? 周波数が近いから干渉する?
#なんか問題があるんだろうか。
アンテナの共用化は難しい (スコア:1, 興味深い)
国が作るかどうかは別として。
共用電波塔を設計する場合、以下のような問題を少なくとも考慮せねばなりません。
1.1社単独より電波塔の設計が複雑となる→イニシャルコストが上がる
2.1社単独より基地局設備のキャビネット容積が必要→イニシャルおよびランニングコストが上がる
また、複数社の基地局設置はトータルでの実効輻射電力を明確に増加させますので、近隣住民への説明を難しくする可能性もあるでしょう。
(1社で複数チャネルや複数バンドに対応しても実効輻射電力は増加しますが、それは比較的分かりづらいでしょう^^;; )
マンション屋上への設置だと、許容加重の問題も深刻になりますね。元々マンションの設計の際に屋上にアンテナを設置することを前提に
建設計画を行うことなどは無いですから。
さらにある地域において、ある時点で電波塔共用希望の無い会社のためにどれほどの余裕スペースを割いて設計するかが問題になります。
たとえば募集したタイミングで2社のみだったのに、出来た後でやっぱり使いたいなど言い出す会社があるかもしれません。
白い会社などはそういう無茶が好きですよね。
東京タワーでも、(地上アナログ放送については)参入が先行した会社の方が同じ電波塔でも条件の良い位置にアンテナを設置していました。
正力タワーなどのキーワードでググると、そのあたりの経緯が良くわかるかと思います。
移動体については、特にドコモの場合、大抵の地域に設置済みですし、いまさら共用するメリットのある地域は少ないです。
ソフトバンクなどは、現在の新規設置についてはコンクリート柱などのメンテナンス性をあまり考慮しない設計のアンテナを設置しています
から、きちんと設計された電波塔はお金の無駄だと思うでしょう。(私はそう思いませんが…)
また、各社の採用する規格や戦略によって、セルの半径が違うため各社が同じように同じ位置に電波塔を希望するとは限りません。
また、これは例に出てきた東京タワーで浮上した問題ですが、使用可能期間が終わったあとの対応をどうするのかという問題もあります。
東京タワーの場合、東京スカイツリーにテレビ放送が移動した後の明確な方針がありません。
取り壊す現実的な手法が確立されていないため、観光用で食いつなぐような話をちらっと拝見しましたが、いつかは取り壊さないといけない
時が来るでしょう。なお、鉄材の劣化状況は定期的な塗料の塗り替えにより問題ないレベルを維持しているとのことです。
よって、公共駅、地下街やトンネル内等の技術的にも共用しなければならない施設を除いては共用が一般化するのは難しいだろうと思います。
こうした施設の場合、通称トンネル協会が取り纏めをしていますが、イー・モバイルやUQなどの新規参入がある都度、後発事業者が共用装置
の取替コストを”全て”負担して対応しています。
イー・モバイルの地下等の展開が地上に比べて遅いのはこのためです。