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今でもSIMロック解除が可能なドコモAndroid端末ですが、解除しても他社SIM(ドコモMVNOを含む)でテザリングできないのを早く解決してほしい。
某掲示板でも散々語られているのですが、問題はiOSやAndroidが日本仕様のMVNO業態を考慮していないことが原因ですから、AppleやGoogleが動かないと解決しません。
詳細は知らないが、それだと問題は日本仕様のMVNOの方じゃ。AppleやGoogleというより。
iOSは知らんので後半はAndroidの場合の話ですが、
ドコモなどの業者が提供する「端末と基地局間の、LTEや3Gの通信路」はいわゆる土管にすぎず、「ネット接続」するためにはその回線上でインターネット接続用プロバイダとの通信を確立する必要があります。(このあたりは、昔ながらのモデムを使った通信とか、NTT東西のフレッツなどと同じようなものですね。)
通常はドコモなど回線業者がプロバイダ機能も提供しているので、「ドコモのスマホは、ドコモの基地局に接続するSIMを添付し、ドコモのAPNに接続する設定で、顧客に渡される」ことになります。それに対し、MVNOの場合、一般的なドコモのMVNOなら、「どっかから入手したスマホに、ドコモの基地局に接続するSIMを挿し、MVNO提供業者のAPNに接続する設定」で使うことになります。以上、日本独自の話も、Android/iOSの機種限定の話もない、一般的な話。
次にテザリングについて。テザリングの場合、スマホ単体通信よりも通信データ量が大幅に増えることが予想されるため、課金体系が切り替わる場合もあり、プロバイダ側はテザリング通信か非テザリング通信かを判別したい場合があります。その対応方法として、ドコモの場合「通常利用時は非テザリング用のアクエスポイントに接続」「テザリング使用時はテザリング用のAPNに接続」するように、APNの切替を行うようになっています。これは「日本独自のガラパゴス運用」ではありません。そういう利用形態であることを想定し、後述の通りAndroidなどには標準でこれを実現する機能が提供されています。
というわけで、Androidでの、テザリング時のAPNI切替の実現方法について。Androidでは標準機能として「テザリング時のAPN強制切替機能」「APN一覧に出さなくする、APNの非表示化機能」の二つの機能があります。テザリング時にAPNを切り替えないで通常APNに繋がったままにされては困りますから、「強制切替機能」は利用者でかってに無効化することはできません。また、「テザリング時に使用するAPNの設定」を書き換えて、テザリング時にも通常時と同じAPNに接続するようにされても困りますから、「APNの一覧には出ない(設定内容を変えられない)」ようにしているわけです。(以上、Android独自の話ですが、iOSでも似たようなことになってるんだと思います。)
最後に、このMVNOとテザリングを組み合わせた場合に起きる問題について。以上に書いた通りなんですが、ドコモのスマホをMVNOなSIMで使う場合、表に見えている通常利用時のAPNはMVNO用の設定に切り替えることができます。でも、そう設定しても、テザリング時にはテザリング用のAPNに繋がってしまうことになります。そうなるとドコモとは契約していないため接続は拒否され、「テザリング時は通信できない」ということになります。
以上、「テザリング時のAPN切替」も「MVNO接続のための手動APN変更」も、どちらも日本独自でもなんでもない想定された運用なのに、両方を組み合わせた運用が想定されていない、というのが最大の問題、というわけです。これは「テザリング時は常時強制的にAPNを切り替える」のが問題なわけですから、「非テザリング時のAPNが特定のもの(ドコモ)だった場合に限り、テザリング時は常時強制的にAPNを切り替える」ような機能実装にしてくれれば解決します。「テザリング時のAPN切替」と「MVNO接続のための手動APN変更」を両立するには、それしかないでしょう。Androidの機能不足というか中途半端な仕様が原因なわけで、それなのにドコモを責めるのは酷だと思いますね。
最近聞いたケースで、SIMフリーなiPadを使ってMVNOなSIMを指し、テザリングをやっていた人が、Appleから配布されたキャリア設定をアップデートしたところ、設定がドコモに強制変更されてしまい、テザリングが使えなくなったそうです。
どう考えてもAppleが日本のMVNOのことを理解していない。
SIMフリー版iPadでIIJmio SIMをご利用の皆様へ(テザリングが使えなくなりました) [iij.ad.jp]
Android端末の場合は、OS内部のデータベース(Windowsで言うレジストリ的なもの)にテザリング時にダイヤルアップネットワークが必要かどうかを設定する項目がある。グローバル端末では「不要」に設定されていて、テザリング時も通常のAPNがそのまま使われる。
ドコモ端末の多くは「必要」に設定されていて、その接続先はSPモードに固定されている。この設定はSIMロックを解除しても変更されない。
OSレベルでは”お任せ”であって、そのような設定の製品を出荷しているのは各キャリアなわけ。
> OSレベルでは”お任せ”であって、そのような設定の製品を出荷しているのは各キャリアなわけ。
いや?テザリングを制限するならこの機能を使え、とテザリング時APN固定を提示してるのはAppleやGoogleですし、それは海外でも同じです。
ここで問題なのは、日本のMVNOではMNOのMCC/MNCのままSIMを借りてMVNOサービスを提供するという特殊性があることです。
iOSやAndroidの実装がそれに対応できておらず、たとえばドコモMVNOのSIMを挿してもキャリアは「ドコモ」と認識され、auMVNOのSIMを挿してもキャリアは「au(KDDI)」と認識されます。この結果として、MVNOのSIMでは接続できないAPNへのテザリング時APN固定が発生してしまいます。
解決方法としては、iOSやAndroidがMCC/MNCが同じであっても異なるテザリング時APN固定挙動が可能となるよう実装を修正する以外ありません。
テザリング時APN固定を提示してるのはAppleやGoogleですし、それは海外でも同じです。
いや?テザリングをこの機能を使って制限しなければいけないと強制してるのはAppleやGoogleではないですし、それは海外でも同じです。
SIMロック解除手続きの際にテザリング時のAPN固定挙動をあわせて解除すれば良いことなのです。SIMロックされたキャリアの呪縛を離脱していない端末の問題ではありません。
>SIMロック解除手続きの際にテザリング時のAPN固定挙動をあわせて解除すれば良いことなのです。
もう、そうなってますよ。
ドコモの新しめの端末は、SIMロック解除してソフトバンクとか海外とかのSIM刺すと、テザリングのSPモード縛りは発生せず、任意の使えるAPNでテザリング出来ますよ。SPモードテザリング縛りが発生するのは、ドコモのフリをする(=ドコモのMCC/MNCを返す)MVNO回線だけです。まだそうじゃない端末もありますけど、そういう方向性になってきてます。
Xperiaならパッチ等出てるのでXperiaシリーズを買えばいいのでは?
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私は悩みをリストアップし始めたが、そのあまりの長さにいやけがさし、何も考えないことにした。-- Robert C. Pike
テザリング (スコア:1, オフトピック)
今でもSIMロック解除が可能なドコモAndroid端末ですが、解除しても他社SIM(ドコモMVNOを含む)でテザリングできないのを早く解決してほしい。
Re: (スコア:0)
某掲示板でも散々語られているのですが、
問題はiOSやAndroidが日本仕様のMVNO業態を考慮していないことが原因ですから、
AppleやGoogleが動かないと解決しません。
Re: (スコア:0)
詳細は知らないが、それだと問題は日本仕様のMVNOの方じゃ。
AppleやGoogleというより。
Re:テザリング (スコア:4, 参考になる)
iOSは知らんので後半はAndroidの場合の話ですが、
ドコモなどの業者が提供する「端末と基地局間の、LTEや3Gの通信路」はいわゆる土管にすぎず、「ネット接続」するためにはその回線上でインターネット接続用プロバイダとの通信を確立する必要があります。(このあたりは、昔ながらのモデムを使った通信とか、NTT東西のフレッツなどと同じようなものですね。)
通常はドコモなど回線業者がプロバイダ機能も提供しているので、「ドコモのスマホは、ドコモの基地局に接続するSIMを添付し、ドコモのAPNに接続する設定で、顧客に渡される」ことになります。
それに対し、MVNOの場合、一般的なドコモのMVNOなら、「どっかから入手したスマホに、ドコモの基地局に接続するSIMを挿し、MVNO提供業者のAPNに接続する設定」で使うことになります。
以上、日本独自の話も、Android/iOSの機種限定の話もない、一般的な話。
次にテザリングについて。テザリングの場合、スマホ単体通信よりも通信データ量が大幅に増えることが予想されるため、課金体系が切り替わる場合もあり、プロバイダ側はテザリング通信か非テザリング通信かを判別したい場合があります。
その対応方法として、ドコモの場合「通常利用時は非テザリング用のアクエスポイントに接続」「テザリング使用時はテザリング用のAPNに接続」するように、APNの切替を行うようになっています。
これは「日本独自のガラパゴス運用」ではありません。そういう利用形態であることを想定し、後述の通りAndroidなどには標準でこれを実現する機能が提供されています。
というわけで、Androidでの、テザリング時のAPNI切替の実現方法について。Androidでは標準機能として「テザリング時のAPN強制切替機能」「APN一覧に出さなくする、APNの非表示化機能」の二つの機能があります。
テザリング時にAPNを切り替えないで通常APNに繋がったままにされては困りますから、「強制切替機能」は利用者でかってに無効化することはできません。
また、「テザリング時に使用するAPNの設定」を書き換えて、テザリング時にも通常時と同じAPNに接続するようにされても困りますから、「APNの一覧には出ない(設定内容を変えられない)」ようにしているわけです。
(以上、Android独自の話ですが、iOSでも似たようなことになってるんだと思います。)
最後に、このMVNOとテザリングを組み合わせた場合に起きる問題について。
以上に書いた通りなんですが、ドコモのスマホをMVNOなSIMで使う場合、表に見えている通常利用時のAPNはMVNO用の設定に切り替えることができます。
でも、そう設定しても、テザリング時にはテザリング用のAPNに繋がってしまうことになります。そうなるとドコモとは契約していないため接続は拒否され、「テザリング時は通信できない」ということになります。
以上、「テザリング時のAPN切替」も「MVNO接続のための手動APN変更」も、どちらも日本独自でもなんでもない想定された運用なのに、両方を組み合わせた運用が想定されていない、というのが最大の問題、というわけです。
これは「テザリング時は常時強制的にAPNを切り替える」のが問題なわけですから、「非テザリング時のAPNが特定のもの(ドコモ)だった場合に限り、テザリング時は常時強制的にAPNを切り替える」ような機能実装にしてくれれば解決します。「テザリング時のAPN切替」と「MVNO接続のための手動APN変更」を両立するには、それしかないでしょう。
Androidの機能不足というか中途半端な仕様が原因なわけで、それなのにドコモを責めるのは酷だと思いますね。
Re: (スコア:0)
最近聞いたケースで、SIMフリーなiPadを使ってMVNOなSIMを指し、テザリングをやっていた人が、Appleから配布されたキャリア設定をアップデートしたところ、設定がドコモに強制変更されてしまい、テザリングが使えなくなったそうです。
どう考えてもAppleが日本のMVNOのことを理解していない。
Re: (スコア:0)
SIMフリー版iPadでIIJmio SIMをご利用の皆様へ(テザリングが使えなくなりました) [iij.ad.jp]
Re: (スコア:0)
Android端末の場合は、OS内部のデータベース(Windowsで言うレジストリ的なもの)にテザリング時にダイヤルアップネットワークが必要かどうかを設定する項目がある。
グローバル端末では「不要」に設定されていて、テザリング時も通常のAPNがそのまま使われる。
ドコモ端末の多くは「必要」に設定されていて、その接続先はSPモードに固定されている。
この設定はSIMロックを解除しても変更されない。
OSレベルでは”お任せ”であって、そのような設定の製品を出荷しているのは各キャリアなわけ。
Re: (スコア:0)
> OSレベルでは”お任せ”であって、そのような設定の製品を出荷しているのは各キャリアなわけ。
いや?テザリングを制限するならこの機能を使え、と
テザリング時APN固定を提示してるのはAppleやGoogleですし、それは海外でも同じです。
ここで問題なのは、日本のMVNOでは
MNOのMCC/MNCのままSIMを借りてMVNOサービスを提供するという特殊性があることです。
iOSやAndroidの実装がそれに対応できておらず、
たとえばドコモMVNOのSIMを挿してもキャリアは「ドコモ」と認識され、
auMVNOのSIMを挿してもキャリアは「au(KDDI)」と認識されます。
この結果として、
MVNOのSIMでは接続できないAPNへのテザリング時APN固定が発生してしまいます。
解決方法としては、iOSやAndroidが
MCC/MNCが同じであっても異なるテザリング時APN固定挙動が可能となるよう実装を修正する以外ありません。
Re: (スコア:0)
テザリング時APN固定を提示してるのはAppleやGoogleですし、それは海外でも同じです。
いや?テザリングをこの機能を使って制限しなければいけないと強制してるのはAppleやGoogleではないですし、それは海外でも同じです。
解決方法としては、iOSやAndroidがMCC/MNCが同じであっても異なるテザリング時APN固定挙動が可能となるよう実装を修正する以外ありません。
SIMロック解除手続きの際にテザリング時のAPN固定挙動をあわせて解除すれば良いことなのです。
SIMロックされたキャリアの呪縛を離脱していない端末の問題ではありません。
Re: (スコア:0)
>SIMロック解除手続きの際にテザリング時のAPN固定挙動をあわせて解除すれば良いことなのです。
もう、そうなってますよ。
ドコモの新しめの端末は、SIMロック解除してソフトバンクとか海外とかのSIM刺すと、テザリングのSPモード縛りは発生せず、任意の使えるAPNでテザリング出来ますよ。
SPモードテザリング縛りが発生するのは、ドコモのフリをする(=ドコモのMCC/MNCを返す)MVNO回線だけです。
まだそうじゃない端末もありますけど、そういう方向性になってきてます。
Re: (スコア:0)
7,800円課すためにわざわざ設定しているのでしょうからドコモが何とかしようと思わない限り無理かと。
ドコモの端末(ドコモのAndroid、docomo bundleの入ったiPhone)以外では問題ないですから。
ドコモはFOMA契約SIMに利用料金が仕様通りに課せられればよく、MVNOに配慮する謂われはないと思われます。
SPモードに接続できる端末をIMEIで制限した上で、テザリングAPを強制することで、
ドコモ端末でROOTをとらない限りは仕様を達成しており、ドコモに不都合はありません。
Re: (スコア:0)
Xperiaならパッチ等出てるのでXperiaシリーズを買えばいいのでは?