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買収したらイーモバのLTE周波数も自動的に手に入れられるという腹づもりなのかもしれない。けど、そう簡単には行かないんじゃなかろうか。一旦巻き戻しかけられるような予感。
実際電波周りが積んじゃっているSMBとしては、周波数はいくらでも欲しいんだろうけどな。
ここで新規キャリアの参入とかあれば面白くなりそうですね。
>ここで新規キャリアの参入とかあれば
もともとそれがイーモバイルだったんですけどね。
当時ケータイ業界が通信料下げないし、全然競争せずに料金が高止まりしてた事に批判が集まってた。そこで、既存の業者に割り当てるのではなく、競争を促進するために新規業者に割り当てることを決定してできた会社がイーモバイルです。そんな帯域を今回ソフトバンクが買う。ソフトバンクはさらにPHSをベースとした新技術を開発すると言う国家戦略に基づいた帯域割り当てを得ていたウィルコムの帯域も買ってます。もちろんどちらもオマケで会社が付いてきてますが、ウィルコムの惨状を見ると帯域を買って、オマケに会社がついてきたと言うのは現実でしょうし、これらのユーザは今後どうにもならないでしょうね。
ソフトバンクとしてはそんな当時の経緯など知ったことかと言う事でしょうが、正直総務省は帯域引っぺがして新しいキャリアの参入を促すべきだと思いますよ。あまりにもクソすぎる。
競争を促進するために新規業者に割り当てて、結果として競争に負けた業者が買収されただけでしょう?嫌いな業者が勝ったからリセットだなんて、ゲーム脳(笑)ですか
競争に負けたわけじゃ無いだろ。直近の決算のニュースを見てみろよ。http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20120808_552221.html [impress.co.jp]
業績が悪いわけじゃ無く、順調にシェアを伸ばしていた最中。財務状況は2千億円近い有利子負債を抱えていたがこれはLTEと700Hz帯対応のための資金であり、買収の時に投資ファンドから調達して設備投資に回したわけでもない二兆円とも言われる膨大な有利子負債を持つSBよりはるかにまともだった。
そのソフトバンクが30日終値で15000円だったイーアクセス株を52000円で交換するという破格の条件を出して買収する事になった。これが競争の結果に見えるなら独占禁止法を読んでみろ。
破格の条件を出してなお、利益を上げられると見込んだ業者と、その値段で降りた業者の競争では?それとも、今回の買収が独占禁止法に触れるとの考えで?
独占禁止法に触れる可能性は十分にあるでしょう。独占禁止法は日本では私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律で、独禁法と言うその言われ方から独占を禁止する法律に見えますがそうではありません。指摘に独占することで、公正な競争を妨げる事を禁ずる法律です。
例えば全くシェアの無い企業であっても、業界を形成するのに必要不可欠な特許を持っていたとして、その特許をある企業にはライセンスするが、ある企業相手にはいくら金を積まれてもライセンスしない、あるいは他社より異様に高い価格を吹っ掛けたりした結果市場で競争が発生しなくなると言う事を行って競争を妨げた場合、規制対象になって是正勧告を受ける事になります。逆に、唯一ここでしか作れない部品を製造していて、100%のシェアを持っている企業でも、求めに応じてきちんと製品を出荷していれば規制対象にはなりません。
今回の場合、行政が電波帯域の免許という公正にリソースの分配が行われないと公正な競争が妨げられるとして慎重に割り当てている有限な資源を買収によって入手しようとしていますが、これは第15条にある
第15条 会社は、次の各号のいずれかに該当する場合には、合併をしてはならない。1.当該合併によつて一定の取引分野における競争を実質的に制限することとなる場合
に該当する可能性は十分にあるでしょう。LTEの速度は仕組み上利用できる帯域に依存します。これをソフトバンクが他の2社と同じようにまともに運用すれば、公正な競争が妨げられるのはまず間違いありません。企業規模が大きいから規制対象になると言う以外に、こう言う可能性があることをソフトバンクの法務部は十分に認識して注意深くプレスリリースを書いている事も読み取れますね。
だから独占禁止法を読んでみろって。独禁法に触れるかどうかじゃなく、一般に競争とはどういうものか書いてある。
市場も同じ見方のようだな。イーアクセス株はストップ高 [nikkei.com]だが、ソフトバンクは株価が下がってる [yahoo.co.jp]。
カーライルが気が変わる前のWillcomみたいな評価だな。
IPモバイルも含めて、新規参入優遇策が完全に失敗に終わったって事なんじゃないですか。ここで新キャリア参入促してもまた死ぬだけでしょう。結局日本でキャリアは3社くらいしか生き残れないし、自転車操業を続けられる才能を持った人は孫くらいしかいなかったと。
新規がどうというより、キャリアなんて典型的装置産業なんだから、大手数社しか成立しないのが普通。特定業種に特化したベンチャーとかなら成立するかも知れないけど、やっぱり、むずかしいよね。
イーモバイルが赤字で経営破綻していた等と言う話も聞きませんけどどこの世界線の事でしょうか。LTEなどで順調に契約数が増えている真っ最中でしたけど。失敗に終わったんですかね。
個人株主でもある代表者が近頃安定していた株価の3倍以上の価格で株式交換してやるぞと札束をちらつかされて、既存のユーザには全く得にならない買収に乗っかって会社を売り払ったという事実ならここにありますけど。
電波行政に詳しい専門家も似たような指摘をしていますね。SBはイーアクセスが700MHz帯の取得を待ってから買収しているのは明らかであり、有限で公正に管理されなければならない電波帯域をソフトバンクは時期を調整することで公正な競争を経ずに手に入れていると。東洋大学教授 山田肇氏は記事の中で [agora-web.jp]
900MHz帯免許はソフトバンクとイーアクセスの争いになったが、電波監理審議会は、電波のひっ迫を理由に、2012年2月にソフトバンクを選定した。次いで700MHzが争われたが、ソフトバンクが免許を求めないと宣言したため、電波監理審議会は無競争でドコモ、AU、イーアクセスに免許を割り当てた。2012年6月のことである。もし、6月より前にイーアクセスが子会社化されていたら、免許の割当て方針は違っていただろう。3社に与えるために、帯域幅を無理やり10MHzに減じる(後々、通信混雑を招く)必要もなかった。プラチナバンドでの免許の割当てが済んだ今は、子会社化を発表するのに絶妙なタイミングなのである。
と指摘しています。
また、専門のはずの経済学ではトンチンカンな言動を繰り返し、最近原発にやられておかしな方向に言っているが専門外では正論を言うと評判の 元NHKといった肩書きも有り放送・電波行政に継続的にコミットメントしている池田信夫氏も記事の中で [livedoor.biz]
もしSBMが今年6月以前にイーアクセスの買収を発表していたら、電波部は700MHz帯を3社ではなく2社に分割して割り当てただろう。これだとドコモとKDDIの周波数は15MHz×2スロットとなったはずが、イーアクセスを含む3社に割り当てたため、10MHz×3になった。これをSBMがもつと、同社はすでに900MHz帯で15MHz(当初は5MHz)の周波数をもっているので、SBMだけが25MHzで他の2社が10MHzと2倍以上の差がつく。これは孫正義氏がいつも訴えている「公正競争」に反する。10MHzずつの割り当てではLTEのパフォーマンスが十分出ない上、国際周波数と合わず、日本の携帯がまた「ガラパゴス化」するおそれが強い。
電波は有限な公共財産なんですよ。タックスヘイブンにあるようなハイリスク・ハイリターンのファンドに金を出させて自転車操業して買収を繰り返すような真似をしていいとは思えません。公正取引が非常に重視されているEUでは、有限の公共財産を一部が独占してしまうようなことが無いように調整が行われているそうです。
2000年にボーダフォンがマンネンスマンを買収したとき、EU委員会はマンネスマンの子会社オレンジがイギリスでもっていた免許を返却するよう命じた。ボーダフォンは免許を返却し、オレンジの免許はフランステレコムに売却された。このときフランステレコムは、オレンジのベルギー現地法人を売却した。ベルギーにはフランステレコムの現地法人があったからだ。
少なくとも総務省はイーアクセスに免許を返却するように指導するべきでしょうし、ソフトバンク側がそれに応じないのであれば公正取引委員会は是正勧告を出し、事業の分離が行われなければ合併を承認するべきでは無いでしょうね。
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普通のやつらの下を行け -- バッドノウハウ専門家
買収したらイーモバのLTE周波数も… (スコア:0)
買収したらイーモバのLTE周波数も自動的に手に入れられるという腹づもりなのかもしれない。
けど、そう簡単には行かないんじゃなかろうか。
一旦巻き戻しかけられるような予感。
実際電波周りが積んじゃっているSMBとしては、周波数はいくらでも欲しいんだろうけどな。
Re: (スコア:0)
ここで新規キャリアの参入とかあれば面白くなりそうですね。
Re:買収したらイーモバのLTE周波数も… (スコア:0, 荒らし)
>ここで新規キャリアの参入とかあれば
もともとそれがイーモバイルだったんですけどね。
当時ケータイ業界が通信料下げないし、全然競争せずに料金が高止まりしてた事に批判が集まってた。
そこで、既存の業者に割り当てるのではなく、競争を促進するために新規業者に割り当てることを決定してできた会社がイーモバイルです。そんな帯域を今回ソフトバンクが買う。ソフトバンクはさらにPHSをベースとした新技術を開発すると言う国家戦略に基づいた帯域割り当てを得ていたウィルコムの帯域も買ってます。もちろんどちらもオマケで会社が付いてきてますが、ウィルコムの惨状を見ると帯域を買って、オマケに会社がついてきたと言うのは現実でしょうし、これらのユーザは今後どうにもならないでしょうね。
ソフトバンクとしてはそんな当時の経緯など知ったことかと言う事でしょうが、正直総務省は帯域引っぺがして新しいキャリアの参入を促すべきだと思いますよ。あまりにもクソすぎる。
Re:買収したらイーモバのLTE周波数も… (スコア:2)
競争を促進するために新規業者に割り当てて、結果として競争に負けた業者が買収されただけでしょう?
嫌いな業者が勝ったからリセットだなんて、ゲーム脳(笑)ですか
Re: (スコア:0, 参考になる)
競争に負けたわけじゃ無いだろ。直近の決算のニュースを見てみろよ。
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20120808_552221.html [impress.co.jp]
業績が悪いわけじゃ無く、順調にシェアを伸ばしていた最中。
財務状況は2千億円近い有利子負債を抱えていたがこれはLTEと700Hz帯対応のための資金であり、買収の時に投資ファンドから調達して設備投資に回したわけでもない二兆円とも言われる膨大な有利子負債を持つSBよりはるかにまともだった。
そのソフトバンクが30日終値で15000円だったイーアクセス株を52000円で交換するという破格の条件を出して買収する事になった。
これが競争の結果に見えるなら独占禁止法を読んでみろ。
Re:買収したらイーモバのLTE周波数も… (スコア:1)
破格の条件を出してなお、利益を上げられると見込んだ業者と、その値段で降りた業者の競争では?
それとも、今回の買収が独占禁止法に触れるとの考えで?
Re:買収したらイーモバのLTE周波数も… (スコア:1)
独占禁止法に触れる可能性は十分にあるでしょう。独占禁止法は日本では私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律で、独禁法と言うその言われ方から独占を禁止する法律に見えますがそうではありません。指摘に独占することで、公正な競争を妨げる事を禁ずる法律です。
例えば全くシェアの無い企業であっても、業界を形成するのに必要不可欠な特許を持っていたとして、その特許をある企業にはライセンスするが、ある企業相手にはいくら金を積まれてもライセンスしない、あるいは他社より異様に高い価格を吹っ掛けたりした結果市場で競争が発生しなくなると言う事を行って競争を妨げた場合、規制対象になって是正勧告を受ける事になります。
逆に、唯一ここでしか作れない部品を製造していて、100%のシェアを持っている企業でも、求めに応じてきちんと製品を出荷していれば規制対象にはなりません。
今回の場合、行政が電波帯域の免許という公正にリソースの分配が行われないと公正な競争が妨げられるとして慎重に割り当てている有限な資源を買収によって入手しようとしていますが、これは第15条にある
第15条 会社は、次の各号のいずれかに該当する場合には、合併をしてはならない。
1.当該合併によつて一定の取引分野における競争を実質的に制限することとなる場合
に該当する可能性は十分にあるでしょう。LTEの速度は仕組み上利用できる帯域に依存します。これをソフトバンクが他の2社と同じようにまともに運用すれば、公正な競争が妨げられるのはまず間違いありません。
企業規模が大きいから規制対象になると言う以外に、こう言う可能性があることをソフトバンクの法務部は十分に認識して注意深くプレスリリースを書いている事も読み取れますね。
Re: (スコア:0)
だから独占禁止法を読んでみろって。
独禁法に触れるかどうかじゃなく、一般に競争とはどういうものか書いてある。
Re: (スコア:0)
市場も同じ見方のようだな。
イーアクセス株はストップ高 [nikkei.com]だが、ソフトバンクは株価が下がってる [yahoo.co.jp]。
Re: (スコア:0)
カーライルが気が変わる前のWillcomみたいな評価だな。
Re:買収したらイーモバのLTE周波数も… (スコア:1)
IPモバイルも含めて、新規参入優遇策が完全に失敗に終わったって事なんじゃないですか。
ここで新キャリア参入促してもまた死ぬだけでしょう。
結局日本でキャリアは3社くらいしか生き残れないし、自転車操業を続けられる才能を持った人は孫くらいしかいなかったと。
Re:買収したらイーモバのLTE周波数も… (スコア:3)
新規がどうというより、キャリアなんて典型的装置産業なんだから、大手数社しか成立しないのが普通。特定業種に特化したベンチャーとかなら成立するかも知れないけど、やっぱり、むずかしいよね。
Re: (スコア:0, 参考になる)
イーモバイルが赤字で経営破綻していた等と言う話も聞きませんけどどこの世界線の事でしょうか。
LTEなどで順調に契約数が増えている真っ最中でしたけど。失敗に終わったんですかね。
個人株主でもある代表者が近頃安定していた株価の3倍以上の価格で株式交換してやるぞと札束をちらつかされて、既存のユーザには全く得にならない買収に乗っかって会社を売り払ったという事実ならここにありますけど。
Re:買収したらイーモバのLTE周波数も… (スコア:1)
電波行政に詳しい専門家も似たような指摘をしていますね。
SBはイーアクセスが700MHz帯の取得を待ってから買収しているのは明らかであり、有限で公正に管理されなければならない電波帯域をソフトバンクは時期を調整することで公正な競争を経ずに手に入れていると。
東洋大学教授 山田肇氏は記事の中で [agora-web.jp]
900MHz帯免許はソフトバンクとイーアクセスの争いになったが、電波監理審議会は、電波のひっ迫を理由に、2012年2月にソフトバンクを選定した。次いで700MHzが争われたが、ソフトバンクが免許を求めないと宣言したため、電波監理審議会は無競争でドコモ、AU、イーアクセスに免許を割り当てた。2012年6月のことである。
もし、6月より前にイーアクセスが子会社化されていたら、免許の割当て方針は違っていただろう。3社に与えるために、帯域幅を無理やり10MHzに減じる(後々、通信混雑を招く)必要もなかった。プラチナバンドでの免許の割当てが済んだ今は、子会社化を発表するのに絶妙なタイミングなのである。
と指摘しています。
また、
専門のはずの経済学ではトンチンカンな言動を繰り返し、最近原発にやられておかしな方向に言っているが専門外では正論を言うと評判の元NHKといった肩書きも有り放送・電波行政に継続的にコミットメントしている池田信夫氏も記事の中で [livedoor.biz]もしSBMが今年6月以前にイーアクセスの買収を発表していたら、電波部は700MHz帯を3社ではなく2社に分割して割り当てただろう。これだとドコモとKDDIの周波数は15MHz×2スロットとなったはずが、イーアクセスを含む3社に割り当てたため、10MHz×3になった。これをSBMがもつと、同社はすでに900MHz帯で15MHz(当初は5MHz)の周波数をもっているので、SBMだけが25MHzで他の2社が10MHzと2倍以上の差がつく。
これは孫正義氏がいつも訴えている「公正競争」に反する。10MHzずつの割り当てではLTEのパフォーマンスが十分出ない上、国際周波数と合わず、日本の携帯がまた「ガラパゴス化」するおそれが強い。
と指摘しています。
電波は有限な公共財産なんですよ。
タックスヘイブンにあるようなハイリスク・ハイリターンのファンドに金を出させて自転車操業して買収を繰り返すような真似をしていいとは思えません。公正取引が非常に重視されているEUでは、有限の公共財産を一部が独占してしまうようなことが無いように調整が行われているそうです。
2000年にボーダフォンがマンネンスマンを買収したとき、EU委員会はマンネスマンの子会社オレンジがイギリスでもっていた免許を返却するよう命じた。ボーダフォンは免許を返却し、オレンジの免許はフランステレコムに売却された。このときフランステレコムは、オレンジのベルギー現地法人を売却した。ベルギーにはフランステレコムの現地法人があったからだ。
少なくとも総務省はイーアクセスに免許を返却するように指導するべきでしょうし、ソフトバンク側がそれに応じないのであれば公正取引委員会は是正勧告を出し、事業の分離が行われなければ合併を承認するべきでは無いでしょうね。
(オフトピック) (スコア:0)
真面目な内容なのにごめん、盛大に吹いた・・・