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買収したらイーモバのLTE周波数も自動的に手に入れられるという腹づもりなのかもしれない。けど、そう簡単には行かないんじゃなかろうか。一旦巻き戻しかけられるような予感。
実際電波周りが積んじゃっているSMBとしては、周波数はいくらでも欲しいんだろうけどな。
ここで新規キャリアの参入とかあれば面白くなりそうですね。
>ここで新規キャリアの参入とかあれば
もともとそれがイーモバイルだったんですけどね。
当時ケータイ業界が通信料下げないし、全然競争せずに料金が高止まりしてた事に批判が集まってた。そこで、既存の業者に割り当てるのではなく、競争を促進するために新規業者に割り当てることを決定してできた会社がイーモバイルです。そんな帯域を今回ソフトバンクが買う。ソフトバンクはさらにPHSをベースとした新技術を開発すると言う国家戦略に基づいた帯域割り当てを得ていたウィルコムの帯域も買ってます。もちろんどちらもオマケで会社が付いてきてますが、ウィルコムの惨状を見ると帯域を買って、オマケに会社がついてきたと言うのは現実でしょうし、これらのユーザは今後どうにもならないでしょうね。
ソフトバンクとしてはそんな当時の経緯など知ったことかと言う事でしょうが、正直総務省は帯域引っぺがして新しいキャリアの参入を促すべきだと思いますよ。あまりにもクソすぎる。
電波行政に詳しい専門家も似たような指摘をしていますね。SBはイーアクセスが700MHz帯の取得を待ってから買収しているのは明らかであり、有限で公正に管理されなければならない電波帯域をソフトバンクは時期を調整することで公正な競争を経ずに手に入れていると。東洋大学教授 山田肇氏は記事の中で [agora-web.jp]
900MHz帯免許はソフトバンクとイーアクセスの争いになったが、電波監理審議会は、電波のひっ迫を理由に、2012年2月にソフトバンクを選定した。次いで700MHzが争われたが、ソフトバンクが免許を求めないと宣言したため、電波監理審議会は無競争でドコモ、AU、イーアクセスに免許を割り当てた。2012年6月のことである。もし、6月より前にイーアクセスが子会社化されていたら、免許の割当て方針は違っていただろう。3社に与えるために、帯域幅を無理やり10MHzに減じる(後々、通信混雑を招く)必要もなかった。プラチナバンドでの免許の割当てが済んだ今は、子会社化を発表するのに絶妙なタイミングなのである。
と指摘しています。
また、専門のはずの経済学ではトンチンカンな言動を繰り返し、最近原発にやられておかしな方向に言っているが専門外では正論を言うと評判の 元NHKといった肩書きも有り放送・電波行政に継続的にコミットメントしている池田信夫氏も記事の中で [livedoor.biz]
もしSBMが今年6月以前にイーアクセスの買収を発表していたら、電波部は700MHz帯を3社ではなく2社に分割して割り当てただろう。これだとドコモとKDDIの周波数は15MHz×2スロットとなったはずが、イーアクセスを含む3社に割り当てたため、10MHz×3になった。これをSBMがもつと、同社はすでに900MHz帯で15MHz(当初は5MHz)の周波数をもっているので、SBMだけが25MHzで他の2社が10MHzと2倍以上の差がつく。これは孫正義氏がいつも訴えている「公正競争」に反する。10MHzずつの割り当てではLTEのパフォーマンスが十分出ない上、国際周波数と合わず、日本の携帯がまた「ガラパゴス化」するおそれが強い。
電波は有限な公共財産なんですよ。タックスヘイブンにあるようなハイリスク・ハイリターンのファンドに金を出させて自転車操業して買収を繰り返すような真似をしていいとは思えません。公正取引が非常に重視されているEUでは、有限の公共財産を一部が独占してしまうようなことが無いように調整が行われているそうです。
2000年にボーダフォンがマンネンスマンを買収したとき、EU委員会はマンネスマンの子会社オレンジがイギリスでもっていた免許を返却するよう命じた。ボーダフォンは免許を返却し、オレンジの免許はフランステレコムに売却された。このときフランステレコムは、オレンジのベルギー現地法人を売却した。ベルギーにはフランステレコムの現地法人があったからだ。
少なくとも総務省はイーアクセスに免許を返却するように指導するべきでしょうし、ソフトバンク側がそれに応じないのであれば公正取引委員会は是正勧告を出し、事業の分離が行われなければ合併を承認するべきでは無いでしょうね。
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一つのことを行い、またそれをうまくやるプログラムを書け -- Malcolm Douglas McIlroy
買収したらイーモバのLTE周波数も… (スコア:0)
買収したらイーモバのLTE周波数も自動的に手に入れられるという腹づもりなのかもしれない。
けど、そう簡単には行かないんじゃなかろうか。
一旦巻き戻しかけられるような予感。
実際電波周りが積んじゃっているSMBとしては、周波数はいくらでも欲しいんだろうけどな。
Re: (スコア:0)
ここで新規キャリアの参入とかあれば面白くなりそうですね。
Re: (スコア:0, 荒らし)
>ここで新規キャリアの参入とかあれば
もともとそれがイーモバイルだったんですけどね。
当時ケータイ業界が通信料下げないし、全然競争せずに料金が高止まりしてた事に批判が集まってた。
そこで、既存の業者に割り当てるのではなく、競争を促進するために新規業者に割り当てることを決定してできた会社がイーモバイルです。そんな帯域を今回ソフトバンクが買う。ソフトバンクはさらにPHSをベースとした新技術を開発すると言う国家戦略に基づいた帯域割り当てを得ていたウィルコムの帯域も買ってます。もちろんどちらもオマケで会社が付いてきてますが、ウィルコムの惨状を見ると帯域を買って、オマケに会社がついてきたと言うのは現実でしょうし、これらのユーザは今後どうにもならないでしょうね。
ソフトバンクとしてはそんな当時の経緯など知ったことかと言う事でしょうが、正直総務省は帯域引っぺがして新しいキャリアの参入を促すべきだと思いますよ。あまりにもクソすぎる。
Re:買収したらイーモバのLTE周波数も… (スコア:1)
電波行政に詳しい専門家も似たような指摘をしていますね。
SBはイーアクセスが700MHz帯の取得を待ってから買収しているのは明らかであり、有限で公正に管理されなければならない電波帯域をソフトバンクは時期を調整することで公正な競争を経ずに手に入れていると。
東洋大学教授 山田肇氏は記事の中で [agora-web.jp]
900MHz帯免許はソフトバンクとイーアクセスの争いになったが、電波監理審議会は、電波のひっ迫を理由に、2012年2月にソフトバンクを選定した。次いで700MHzが争われたが、ソフトバンクが免許を求めないと宣言したため、電波監理審議会は無競争でドコモ、AU、イーアクセスに免許を割り当てた。2012年6月のことである。
もし、6月より前にイーアクセスが子会社化されていたら、免許の割当て方針は違っていただろう。3社に与えるために、帯域幅を無理やり10MHzに減じる(後々、通信混雑を招く)必要もなかった。プラチナバンドでの免許の割当てが済んだ今は、子会社化を発表するのに絶妙なタイミングなのである。
と指摘しています。
また、
専門のはずの経済学ではトンチンカンな言動を繰り返し、最近原発にやられておかしな方向に言っているが専門外では正論を言うと評判の元NHKといった肩書きも有り放送・電波行政に継続的にコミットメントしている池田信夫氏も記事の中で [livedoor.biz]もしSBMが今年6月以前にイーアクセスの買収を発表していたら、電波部は700MHz帯を3社ではなく2社に分割して割り当てただろう。これだとドコモとKDDIの周波数は15MHz×2スロットとなったはずが、イーアクセスを含む3社に割り当てたため、10MHz×3になった。これをSBMがもつと、同社はすでに900MHz帯で15MHz(当初は5MHz)の周波数をもっているので、SBMだけが25MHzで他の2社が10MHzと2倍以上の差がつく。
これは孫正義氏がいつも訴えている「公正競争」に反する。10MHzずつの割り当てではLTEのパフォーマンスが十分出ない上、国際周波数と合わず、日本の携帯がまた「ガラパゴス化」するおそれが強い。
と指摘しています。
電波は有限な公共財産なんですよ。
タックスヘイブンにあるようなハイリスク・ハイリターンのファンドに金を出させて自転車操業して買収を繰り返すような真似をしていいとは思えません。公正取引が非常に重視されているEUでは、有限の公共財産を一部が独占してしまうようなことが無いように調整が行われているそうです。
2000年にボーダフォンがマンネンスマンを買収したとき、EU委員会はマンネスマンの子会社オレンジがイギリスでもっていた免許を返却するよう命じた。ボーダフォンは免許を返却し、オレンジの免許はフランステレコムに売却された。このときフランステレコムは、オレンジのベルギー現地法人を売却した。ベルギーにはフランステレコムの現地法人があったからだ。
少なくとも総務省はイーアクセスに免許を返却するように指導するべきでしょうし、ソフトバンク側がそれに応じないのであれば公正取引委員会は是正勧告を出し、事業の分離が行われなければ合併を承認するべきでは無いでしょうね。
(オフトピック) (スコア:0)
真面目な内容なのにごめん、盛大に吹いた・・・