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>アホもクレーマーも消費者様だからねぇ…
半分キャリアの中の人ですが、既存のケータイ料金、とくにパケット料金関連と端末販売の分割その他が複雑化しすぎたシステムだ、というのは事実だと思います。アホやクレーマーでなくても、「ババ引いた人に地獄を見せる」ような商売でしょう、実際のところ。
立場上自社では決してこんなことは言えませんが、「損失ファクタを見せないようにして投資話をする」くらい劣悪な状態なのが今のケータイ業界だと思います。ある程度粛清が入っても当然かな。
商法と比較して消費者保護法は保護されすぎだと思う。
「消費者と事業者との間の情報の質及び量並びに交渉力の格差にかんがみ」
っていう言葉でなんもかんも消費者有利にしてしまうから、正常な取引に関しても消費者向けには極めて高い事務コストが発生してしまう。法律をいじくりまわすコストがデフォルトで入ってくるから逆に法律家が全力で作ったプロトコルで契約を迫ってくる会社もある。
外資系の会社の一部は個人事業主用価格を、個人顧客宛を区別するという手法で転嫁しているけれど、そんな手法もそのうち「問題」視されるのかなぁ。
>商法と比較して消費者保護法は保護されすぎだと思う。
携帯電話の契約について言えば、利用者に対して説明責任を果たさず売りつけている現状があります。もし利用者に本当に契約内容が理解できてないようなら、たとえばキャリアは販売「しない」などの対策が必要です。
ところがそれが為されておらず、しかし売ってはいる。それをなしくずし的に許す大義名分の一つが「消費者保護法などにより、なにかあったらキャリアが責任をとるから」にあります。今の携帯電話業界のような「とにかく売って広げてしまえ、その後のことはあとで考える」という業界では、キャリア側視点でも消費者保護の観点は都合がいいものでもあるんですよ。
これを無にするなら、(個人の主観ですが)たとえば国内の携帯契約の半分以上は無効ですね。当然その責任は、説明責任を果たさない、また果たせないほど契約を複雑化させたキャリアにもあります。
いや、だから全力でつかいこなしてるって言ったのさ。
重要事項を説明して、うっかり誤認させたら、契約はいつでも取り消せちゃうんだもの。
消費者は、
「パケット代金っていくら?」「それって何バイトあたり?」「それってどれくらい?」
って聞いて、店員さんに「X文字分です」なんて回答させれば、いつでもキャンセルできる契約を獲得できちゃう。
現行のシステムでは、契約を取り消しされるだけで、破綻するビジネスモデルなんだから、分かりにくいけれど指定された説明範囲だけを説明したら、必要事項が(法律上)説明できたことになってしまう契約オプションにしておくことは基本でしょうね。
だからって、商法同様にしてしまったら数万円のパケ代のために何十万円もかけて弁護士雇ってキャリアとバトルしろ、ってことになりますね。
そしてそんなのが山ほど起きたら今度はキャリアも司法も持たないでしょう。そこでは劇的に簡略化されたクレームとレスポンスの体系が作られることになります。
結局、そこではゴネ得その他は当然ありますし、莫大な利益をキャリアが上げていれば消費者全体から負の側面で見られるのも当然になります。国民の有限資産である電波帯域を使わせて「いただいている」のがキャリアですし。
>だからって、商法同様にしてしまったら>数万円のパケ代のために何十万円もかけて>弁護士雇ってキャリアとバトルしろ、ってこと>になりますね。
んなこたぁない。数百円の取引がほとんどで、月額20万円程度の粗利しかないような、ほそぼそとタバコ売ってるおばあちゃんだって、円滑にビジネスを回してるでしょ。理解できないなら契約しないっていう当たり前が守られていれば、売りたい側も理解できる契約書をもってくるだろう。本来なら、そこで分かりやすい契約になるようなフィードバックが働いて正しいビジネスモデルに収束していく。
一方、誤認したと言えばいつでも反故にされるなんてルールが与えられたら、万人が誤認しない文書や説明なんてありえないという現実とバランスさせようとして、フィードバックは収束しない。
結果、売り手は法的紛争になる確率の算段をするのが努力範囲になる。一方、買手は契約確認の責任を放棄し、契約書もチェックせずに契約するのが当たり前になっていく。結局、消費者と事業者で保護される程度を極端に変えるという法体系は、契約社会の原則から発散していく構造を作るだけなんだよ。
過剰な保護の元では、紛争が発生することをあらかじめ予測しつつ、紛争が提起されるまでに利益回収するビジネスモデルが作られるのは当たり前。とくに、懲罰的損害賠償が認められない日本では、紛争のコストは安く見積もられやすいから、そういうビジネスモデルは長期間生き残ることになる。
保護するといっても、無理のある保護の最終的なコストは利用者に転嫁されるのが資本主義なんだよね。だから、規制や保護っていうのはそれがどういうフィードバックループを構築して、はたして良い方向に収束するかどうかで議論されるべきなのに、ただ初段のゲインだけもっともらしい方に変えちゃえみたいな文系思考が支配的なんだよね。
>んなこたぁない。数百円の取引がほとんどで、>月額20万円程度の粗利しかないような、ほそぼそとタバコ売ってるおばあちゃんだって、>円滑にビジネスを回してるでしょ。
つまりその程度の数しか携帯電話契約が一般に広まらなくていい、大人も子供も男も女もみんなケータイ持ってる、みたいな状況が異常だ、と言ってるんですよね?タバコ屋にはタバコ屋で長年のノウハウや人間関係、既得権益その他があってあの商売をやってるんですよ?まさかそれが理解できてないわけでもないですよね?
さてそこで、ケータイ契約はどのくらいの数まで落ち込むでしょう。まぁ多くて1000万契約くらいまで激減、かな。NTTは何とかなるにしても、他社は吹き飛びますね。
なるほど、となると…。
・自動車・マンション・戸建の販売/賃貸・保険・電力・ガス・水道
あたりも契約激減を通り越して契約ゼロですな。複雑さで言えば携帯の比じゃないし。
さあ、生きていくことすらできない世界へようこそ!!
#つうか契約自由の原則無視して議論することにナニの意味があるの?#いつもは「仕様が」「要求が」とほざくのに、#こと法律になるとみんなオレオレルールばっかで薄い議論になっちゃう。
なんで、ここでソフバンの話が出てくるのかさっぱりわからんのだが。気持ちはわかるが。もっと落ち着け。
そもそも「極めて高い事務コスト」が発生してしまう様な、無意味に複雑な料金体系なのが問題なんですけどね。料金体系がもっと簡潔明瞭だったら、丁寧に説明しても「極めて高い事務コスト」にはならないはずなわけで。
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あつくて寝られない時はhackしろ! 386BSD(98)はそうやってつくられましたよ? -- あるハッカー
言ったもん勝ち (スコア:3)
当の本人から得た利益どころか、迷惑かけない客から戴いた薄利まであっと言う間に食い潰される…。
昔、家族が保険の代理店をやっていたとき、すぐに保険金を請求されると、翌月ごっそりと報酬が減らされたらしいけど、
こう言う客にケータイを売りつけたショップも、SBM本体から何らかのペナルティがあったりするんだろうか?
明らかにSBMの評判を下げたショップ(と店員本人)は、罰せられて当然だが。
これ http://ameblo.jp/hinagata-akiko/entry-11132007501.html とかね。
Re: (スコア:2, 興味深い)
>アホもクレーマーも消費者様だからねぇ…
半分キャリアの中の人ですが、
既存のケータイ料金、とくにパケット料金関連と端末販売の分割その他が
複雑化しすぎたシステムだ、というのは事実だと思います。
アホやクレーマーでなくても、
「ババ引いた人に地獄を見せる」ような商売でしょう、実際のところ。
立場上自社では決してこんなことは言えませんが、
「損失ファクタを見せないようにして投資話をする」
くらい劣悪な状態なのが今のケータイ業界だと思います。
ある程度粛清が入っても当然かな。
Re:言ったもん勝ち (スコア:2)
商法と比較して消費者保護法は保護されすぎだと思う。
「消費者と事業者との間の情報の質及び量並びに交渉力の格差にかんがみ」
っていう言葉でなんもかんも消費者有利にしてしまうから、正常な取引に関しても消費者向けには極めて高い事務コストが発生してしまう。法律をいじくりまわすコストがデフォルトで入ってくるから逆に法律家が全力で作ったプロトコルで契約を迫ってくる会社もある。
外資系の会社の一部は個人事業主用価格を、個人顧客宛を区別するという手法で転嫁しているけれど、そんな手法もそのうち「問題」視されるのかなぁ。
Re: (スコア:0)
>商法と比較して消費者保護法は保護されすぎだと思う。
携帯電話の契約について言えば、
利用者に対して説明責任を果たさず売りつけている現状があります。
もし利用者に本当に契約内容が理解できてないようなら、
たとえばキャリアは販売「しない」などの対策が必要です。
ところがそれが為されておらず、しかし売ってはいる。
それをなしくずし的に許す大義名分の一つが
「消費者保護法などにより、なにかあったらキャリアが責任をとるから」にあります。
今の携帯電話業界のような
「とにかく売って広げてしまえ、その後のことはあとで考える」という業界では、
キャリア側視点でも消費者保護の観点は都合がいいものでもあるんですよ。
これを無にするなら、(個人の主観ですが)
たとえば国内の携帯契約の半分以上は無効ですね。
当然その責任は、説明責任を果たさない、
また果たせないほど契約を複雑化させたキャリアにもあります。
Re:言ったもん勝ち (スコア:2)
いや、だから全力でつかいこなしてるって言ったのさ。
重要事項を説明して、うっかり誤認させたら、契約はいつでも取り消せちゃうんだもの。
消費者は、
「パケット代金っていくら?」
「それって何バイトあたり?」
「それってどれくらい?」
って聞いて、店員さんに「X文字分です」なんて回答させれば、いつでもキャンセルできる契約を獲得できちゃう。
現行のシステムでは、契約を取り消しされるだけで、破綻するビジネスモデルなんだから、分かりにくいけれど指定された説明範囲だけを説明したら、必要事項が(法律上)説明できたことになってしまう契約オプションにしておくことは基本でしょうね。
Re: (スコア:0)
だからって、商法同様にしてしまったら
数万円のパケ代のために何十万円もかけて弁護士雇って
キャリアとバトルしろ、ってことになりますね。
そしてそんなのが山ほど起きたら
今度はキャリアも司法も持たないでしょう。
そこでは劇的に簡略化されたクレームとレスポンスの体系が作られることになります。
結局、そこではゴネ得その他は当然ありますし、
莫大な利益をキャリアが上げていれば消費者全体から負の側面で見られるのも当然になります。
国民の有限資産である電波帯域を使わせて「いただいている」のがキャリアですし。
Re:言ったもん勝ち (スコア:2)
>だからって、商法同様にしてしまったら
>数万円のパケ代のために何十万円もかけて
>弁護士雇ってキャリアとバトルしろ、ってこと
>になりますね。
んなこたぁない。数百円の取引がほとんどで、月額20万円程度の粗利しかないような、ほそぼそとタバコ売ってるおばあちゃんだって、円滑にビジネスを回してるでしょ。理解できないなら契約しないっていう当たり前が守られていれば、売りたい側も理解できる契約書をもってくるだろう。本来なら、そこで分かりやすい契約になるようなフィードバックが働いて正しいビジネスモデルに収束していく。
一方、誤認したと言えばいつでも反故にされるなんてルールが与えられたら、万人が誤認しない文書や説明なんてありえないという現実とバランスさせようとして、フィードバックは収束しない。
結果、売り手は法的紛争になる確率の算段をするのが努力範囲になる。一方、買手は契約確認の責任を放棄し、契約書もチェックせずに契約するのが当たり前になっていく。結局、消費者と事業者で保護される程度を極端に変えるという法体系は、契約社会の原則から発散していく構造を作るだけなんだよ。
過剰な保護の元では、紛争が発生することをあらかじめ予測しつつ、紛争が提起されるまでに利益回収するビジネスモデルが作られるのは当たり前。とくに、懲罰的損害賠償が認められない日本では、紛争のコストは安く見積もられやすいから、そういうビジネスモデルは長期間生き残ることになる。
保護するといっても、無理のある保護の最終的なコストは利用者に転嫁されるのが資本主義なんだよね。だから、規制や保護っていうのはそれがどういうフィードバックループを構築して、はたして良い方向に収束するかどうかで議論されるべきなのに、ただ初段のゲインだけもっともらしい方に変えちゃえみたいな文系思考が支配的なんだよね。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
>んなこたぁない。数百円の取引がほとんどで、
>月額20万円程度の粗利しかないような、ほそぼそとタバコ売ってるおばあちゃんだって、
>円滑にビジネスを回してるでしょ。
つまりその程度の数しか携帯電話契約が一般に広まらなくていい、
大人も子供も男も女もみんなケータイ持ってる、
みたいな状況が異常だ、と言ってるんですよね?
タバコ屋にはタバコ屋で長年のノウハウや人間関係、既得権益その他があって
あの商売をやってるんですよ?まさかそれが理解できてないわけでもないですよね?
さてそこで、ケータイ契約はどのくらいの数まで落ち込むでしょう。
まぁ多くて1000万契約くらいまで激減、かな。
NTTは何とかなるにしても、他社は吹き飛びますね。
Re: (スコア:0)
なるほど、となると…。
・自動車
・マンション・戸建の販売/賃貸
・保険
・電力・ガス・水道
あたりも契約激減を通り越して契約ゼロですな。
複雑さで言えば携帯の比じゃないし。
さあ、生きていくことすらできない世界へようこそ!!
#つうか契約自由の原則無視して議論することにナニの意味があるの?
#いつもは「仕様が」「要求が」とほざくのに、
#こと法律になるとみんなオレオレルールばっかで薄い議論になっちゃう。
Re: (スコア:0)
なんで、ここでソフバンの話が出てくるのかさっぱりわからんのだが。
気持ちはわかるが。もっと落ち着け。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
そもそも「極めて高い事務コスト」が発生してしまう様な、無意味に複雑な料金体系なのが問題なんですけどね。
料金体系がもっと簡潔明瞭だったら、丁寧に説明しても「極めて高い事務コスト」にはならないはずなわけで。